獲物の分け前~ヤマシタトモコ「違国日記 10」編。
好きなマンガの単行本が手に入ると嬉しくて、すぐ帰宅して読みたいとなってしまいますよね?
それは探していたCDが手に入った時と一緒なんですが、CDはネット通販がメインになってしまったので、入手して帰宅するまでのワクワクをなかなか味わえなくなってしまった私です。。
好きなマンガの単行本といっても、雑誌連載を追いかけている作品と、単行本で初めて作品に触れるものがあります。
今回買ったものは単行本で初めて触れる作品ですね。
・ヤマシタトモコ「違国日記 10」(祥伝社)
元々、ヤマシタトモコさんの作品が好きだっんですが、この作品は私にとって特別なものになってしまったのです。。そのことについては後程触れます。
「違国日記」は割と1巻が出てすぐに購入して、それからは発売日にゲトっていますね。
必ず立川に複数あるオリオン書房で購入してました。5巻までの話ですが。
6巻以降は地元にある書店ですね。ブックカバーでわかります。
ブックカバーを必ずお願いする派なのは、商品に付いている帯が痛まないようにするためなんですよ。
単行本はマンガに限らず帯も大事に思っているので、帯が痛むと本当に落ち込んでしまうのです。。
さて、私の中で「違国日記」が特別な作品になった理由なんですが、肉親を事故で喪ったことによって、それまでの環境が一変してしまったんですよ。
しかも、喪った肉親との関係はかなり険悪で、極力連絡も取らない状態が何十年も続いていました。
遺された家族は高齢者だったのは大きな違いというわけですが、簡単に言葉にできない状態になってしまったわけなんです。もう3年経ったのかな?
私のこれまでの30数年はほぼクリアされて、家族の面倒を見ることが最大の目的となったわけです。。
実家を離れて30年以上経ちましたし、昔の友達との交流も全くなくなっていますから、親戚や近所の住人以外とは完全に会話していない有り様です。しかも、ほとんどの親戚や近所の住人とは挨拶か実務的なものだけですからね。
結果として、私が一番絶望してしまったのは遺品整理でした。
多分、希望や未来が見えない生活を延々と過ごしている人間には、私の生活はどう映っていたのか考えると相当しんどい状態になりましたね。
この作品を読む時は単純に面白がるというより、どこか自分の姿や環境を投影してしまうのです。
ま、一番の違いは私はもう若くはない、ということですね。
多分、私にはこれから夢も希望もない生活が延々と待っていることを考えると、ザ・コレクターズの「ロバになる前に」を思い出してしまうのでした。
ではまたー。
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