読書日記〜「ROCKS OFF Vol.02」
昨日、本当に久しぶりに「ROCKS OFF Vol.01」を読み返したんですが、その内容充実さは衝撃的ですらありましたよ、ホントに。
なわけで、今日の記事は昨日の続きとして、「ROCKS OFF Vol.02」について書きます。
じゃ、行ってみよー。
・「ROCKS OFF Vol.01」(シンコーミュージック)
表紙ははっぴいえんど。
んーと、「LAST TIME AROUND」、つまり文京公会堂のライヴは1973年9月21日から数年後の撮影ですよね。
「ヤング・ギター」の取材だったかな?1975年?
このはっぴいえんど特集はメンバーの誰かのプロモーションという感じではなくて、昔の記事を再録するのがメインかな、と思いました。
1985年の「ALL TOGETHER NOW」出演時(バックステージも含む)写真がかなり掲載されてます。
佐野元春さんのインタビューが続きますが、これはアルバム『Coyote』のプロモーションの時期たったからなのでしよう。
まだthe Coyote Bandはバンドしての活動にはは至っていなかったものの、アルバムのレコーディングにはコアメンバーであるプレイグスの深沼元昭さん、カーリィ・ジラフの高桑圭さん、ノーナ・リーヴスの小松シゲルさんが参加しています。
このこともあって、the Coyote Bandのアンソロジー・アルバムにはこのアルバムからの楽曲も収録されてますね。
そして、リアルタイムのインタビューだけではなく、佐野さん研究にもページが使われています。
その中でも佐野さんの「音楽的ルーツを探る」記事が興味深いですね。
更に続くのは吉井和哉さん特集で、ロング・インタビューの内容が素晴らしいです。
特に「吉井和哉を紐解くアルバム41枚」はかなり面白いですね。
あがた森魚さんに多大な影響を受けていることはかなり有名ですが、その41枚の中に『永遠の遠国の歌』が選ばれているのは納得ですが、大滝詠一さんの『ロング・バケイション』が選ばれていて驚きました。
木村ユタカさんの名物連載「オレの100枚」には遠藤賢司さんが登場してます。
遠藤さんの古今東西に関わらず、好きなものについて語るスタンスの変わらなさに感動してしまいました。
特にキャッツ・アイに対するコメントが素晴らしいです(ちなみにキャッツ・アイとは杏里さんの代表曲ではなく、ピンク・レディ・フォロワーの女性デュオです)。
杉真理さんの特集は杉さんと須藤薫さんのアルバムが紙ジャケット再発されていたからですね。
杉さんの紙ジャケット盤はどうやら追加プレスされていない模様で、追加プレスされたらしき伊藤銀次さんの紙ジャケット盤に比べて中古市場で見かけることが少ないのは残念です。
BOXやピカデリー・サーカスのアルバムも含めて、限定でいいので再プレスしてほしい、と、
特集の締めは井上尭之さんです。
ザ・スパイダース時代のCD紹介やソロの作品紹介と毎度の内容充実です。
写真も数は少ないものの、ザ・スパイダース時代やPYG時代にリアルタイムのものが掲載されているのが嬉しいところですね。
尭之さんの仕事は正当に評価されていないように思います。
作曲家としては歌謡曲のみならず、映画音楽など素晴らしい作品かありますし。
勿論、ギタリストやヴォーカリストとしてもなんですが。
更にインタビューとしてはThe Birthday、まつ勝手にしやがれ、曽我部恵一さん、内海利勝さんに松尾清典さんなど顔ぶれの多彩さと内容の充実具合は圧巻です。
やっぱり「ROCKS OFF」のバックナンバーにハズレなしですよねー。
創刊2号目ということで、前号よりはテンション低め?かもしれませんが、これまた単純に面白い内容ですね。素晴らしい。
明日も「ROCKS OFF」のバックナンバー紹介をする予定です。お楽しみに。
ではまたー。