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午後の一冊~吉本浩二「さんてつ」編。

 いや~急に寒くなりましたね。一昨日から身体がどうも怠くて困っています。
それでも火曜と木曜の恒例の買い出しには行ってきました。
その理由は特売価格が69→77円となってしまったので、買い出しの感覚を把握するためにはどうしても行っておきたかったし、特売のアイテムの変化がどうなったかも見ておきたかったのです。
なかなか難しいものがありまして、買い物籠の中身は普段よりかなり少ないのに、会計時に提示されたのはちょっと少なめという感じでした。。

・吉本浩二「さんてつ」(新潮社)

 はい、いつもの長い前置きは終わりまして、午後に入ってから読み返している吉本浩二さん「さんてつ」です。

 吉本さんは大好きな漫画家さんなので、割と単行本を買っていますね。
この「さんてつ」は雑誌「月刊コミック@バンチ」連載中はチェックしてなかったというか、そもそも「月刊コミック@バンチ」を書店で見かけた記憶がないんですよね。。
出てしばらくしてから、私が毎日行ってた某大手新古書店で買ったはずです。
 単行本を選ぶ時は出版社別に並んでいるそのお店はメチャクチャ便利なんですよ。
私の場合はまず大判サイズのコーナーを全部チェックしてから、好きな雑誌~ビッグコミック系、モーニングやアフタヌーンなどを順番に眺めて、青林堂や青林工藝舎など気になる出版社を探すという感じです。
どのお店でもこのルーティンは変わらないですね。
なので、あ行やら行、わ行辺りの漫画家さん作品を見逃す割合は低いです。余談ですが。

 吉本さんのこの作品はそんなわけで、簡単に見つけた記憶があります。
タイトルでお分かりの通り、2011年3月11日の東日本大震災で被災した三陸鉄道が復旧するまでのエピソードを綴っていますね。
三陸鉄道の成り立ちや被災状況、復旧のプロセスは漫画ではなく、地図を使用したレポートでも描かれています。
震災について「遺体」を書いた石井光太さんとの対談も興味深い内容です。
この本を読んでから「遺体」を読んだ記憶がありますが、石井さんの作品は所謂文芸PR誌によく掲載されていたので、注目していた人でしたね。

 この作品で印象に残った登場人物に原武史さんが挙げられます。
原さんはその後、「荻上チキSession22」のミッドナイト・セッションによく出演されていて、TBSラジオの崎山敏也記者と鉄道話をよくされていました。
TBSラジオの特番では崎山記者とまた違ったテーマで話されていたりもしてましたね。

 なぜこの作品を読み返そうと思ったかといいますと、只見線が11年ぶりに再開通したり、大雨によって身近な路線である米坂線が一部不通になって、バスによる代替輸送がされているからなのです。
米坂線の赤字体質はJR東日本の中でもかなり上位で、この状況では廃止路線になるかもしれないと思ったからでした。
そんな時、この作品での原さんによるバス輸送に切り替えた場合のリスクが描かれているのを思い出したから、どうしてもと引っ張り出したわけです。

 もちろん、色々な状況の違いはありますが、検討するなら慎重にという意見を持つようになった私です。
特にこれまでは別の町のことでしたが、市町村合併によって同じ自治体のことになったわけですからね。

 明日は昨日届いた本がありますから、読み込んでその本について書くことができればいいなと考えています。

 ではまたー。

 

 

 



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