読書日記~柳澤健「1964年のジャイアント馬場」編。
柳澤健さんといえばプロレス関連の本を色々と出している人という印象がありますね。
個人的にお気に入りなのは「1976年のアントニオ猪木」でして、猪木さんが亡くなられた時に猪木さん関連本を取り上げた時に、記事にしています。
プロレスに関しては言葉にしてはいけない部分というか、領域みたいなものは明らかに存在しているように思います。
「1976年のアントニオ猪木」はその部分や領域を明らかに踏み越えてしまっているので、この「1964年のジャイアント馬場」と単純に比較ができない内容です。
・柳澤健「1964年のジャイアント馬場」(双葉文庫)
1960年代のアメリカにおけるプロレスの位置について私は正確には把握していないというか、把握できないんですよね。。
つまりプロレスをカテゴライズできないというか。。
結論を言ってしまうと、スポーツ・ビジネスなのか?ショー・ビジネスなのか判断できないということです。
試合結果というデータにはほぼ意味がなく、強いて挙げれば対戦相手の印象や観客動員数や選手のギャランティ位にしか意味を見出だすことができないわけですから。
プロレスの難しさはそこにあるわけでして、残された雑誌の記事やポスターにそれぞれの真実があったとしか言いようがなかったりするんですね。。
プロレスの強さは数値化できないというか、そもそも格闘技自体もそうですよね。
格闘技の強弱の数値化は統一ルールで統一団体だから成立するかもしれない程度で、プロレスはそもそも数値化する必要がない競技だと。
プロレスに求めたものがジャイアント馬場とアントニオ猪木では完全に違って、そこに至る過程を明らかにしたのがこの本なのではないでしょうか?
本当にプロレスは難しい。。それに尽きます。
ではまたー。