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読書日記~スージー鈴木「EPICソニーとその時代」編。
水道橋博士と佐野元春さんの話をツイキャスのアーカイブで聴いて、久々にテンションが上がってしまいました。
博士が林美雄さんの「パックインミュージック」のリスナーで人気コーナー「ユア・ヒットしないパレード」のランキングを書いていた話を「1974年のサマークリスマス」で読んで知っていましたから、凄い出会いがあったんだな、と。
ちなみに林さんと佐野さんの出会いは、佐野さんがデビューする前の出来事ですね。
「ユアヒットしないパレード」で佐野さんのデビュー曲「アンジェリーナ」がランクインしています。
博士の音楽的嗜好に「ユアヒットしないパレード」は多大な影響を与えているようで、ツイキャスで話題になるRCサクセションやPANTA&HALにムーンライダーズなとが具体例として挙げられますね。
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・スージー鈴木「EPICソニーとその時代」(集英社新書)
昨日(4/30)のツイキャスで興味深く思ったのは「スージー(鈴木)さんの『EPICソニーとその時代』を面白いと思ってたから・・・」という博士の呟きでした。
博士にとって佐野さんの音楽の聴き手という部分と、スージー鈴木さんのインタビューが印象に残っていたから、佐野さんの元へ駆け出したのかな?とか考えてしまった私です。
私の好きなインタビューは独自性が強いものなので、この本での鈴木さんの切り口は素晴らしいですね。
そして、博士が佐野さんにインタビューしたらどうなるか?と妄想が暴走してしまって、ついツイートしてしまいました。
博士なら「ユアヒットしないパレード」や大瀧詠一さんと佐野さんの関係について訊くだろうなと妄想してから、佐野さんがもしYouTubeの番組に出演できなかったらと先走った妄想で紙の本にする形でインタビューすればいいじゃん!とね。
まだまだ妄想は続いて、近田春夫さんが『VISITORS』をどう思ったか?とか訊いてほしいなと考えてしまったりしたわけですよ。
というのはあくまで昨夜の話なのでクールダウンさせます。
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・スージー鈴木「EPICソニーとその時代」(集英社新書)
帯で紹介された楽曲のチョイスに注目。
バランスの取れた選曲で、アーティストの幅広さもわかるようになってますね。
あと、帯にタイトルはないのですが、大沢誉志幸さんの「ゴーゴーヘブン」について書かれているのがまたいいです。
この曲の編曲は安部OHJI隆雄さんなんですよね。
アルバム『SCRAP STORIES』1枚しか安部さんは編曲を担当してないのですが、安部さんはいい仕事したと思ってます。
安部さんはTHE東南西北やZELDAに安藤秀樹さん(!)の編曲を担当したり、LIVE PSY・Sのツアー・メンバーだったり、ムーンライダーズの岡田徹さんがプロデュースしたアーティストのサポートをしたりしていた時期ですね。
付け加えますと、安部さんはBARBEE BOYSのメンバーだった時期もあるのでした(コンテスト出場時)
近年は村松邦男さんとのR・O・M・Aや凄腕のメンバーが参加しているnombresや、新しいイベントを立ち上げたりと活躍中です。
そういえば、村松邦男さんもEPICとのつながりが深いミュージシャンで、長らくシャネルズ~ラッツ&スターに鈴木聖美さんなどのアレンジを担当していましたね。
EPICと私が研究(というと大袈裟ですが)している音楽雑誌「ミュージック・ステディ」との関係も気になるところです。
THE MODSに一風堂、大江千里さんに大沢誉志幸さんなどはロング・インタビューの常連でしたし。
まあ、ブレイクしているアーティストを取り上げるのは当然のことですから、それだけEPICは結果を出し続けたということなんでしょうね。
この本の小坂洋二さんインタビューやEPICは映像重視という鈴木さんの分析など読むたび唸ってしまう私です。
今後、博士と鈴木さんの絡み(イベントなど)を期待してしまいますよね。まずは色々と落ち着いてからになりそうですが。
ではまたー。