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読み返したいし助けられたりもした記事

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読み返したいし、この記事のおかげで助けられたなーというのもまとめました。本当にありがとうございます。
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#エッセイ

Eランク大学出身の友人の話

Eランク大学出身の友人がいる。Eランク大学というのは、Fランク大学の一歩手前の大学のこと。入学のためにそんなに学力が必要ではないような大学のこと。

彼もその大学には、推薦入試で入った。ペーパーの学力試験は受けていない。

僕は大学入学後の彼しか知らない。僕の知る彼は、はっきり頭がいい。回転が速く、要領がいい。「速いけど軽い」みたいなタイプでもなく、深さ・広さ・重さもある。

かなりの読書家で、話

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『コロナ禍』というひとつの時代を、看護師として生きて。

『コロナ禍』というひとつの時代を、看護師として生きて。

学生時代のスケジュール帳を見つけた。

もう、随分と埃を被っていた。

3月の終わりのページには、そんな走り書きがあった。

希望に、満ちていた。

きつい、きたない、きけん。

そういう仕事に就きたかったのかと言われれば、決してそういうわけじゃない。

「看護師」と検索窓に打ってみて笑えた。

上から順に、
「看護師 ならない方がいい」
「看護師 3K」
「看護師 性格きつい なぜ」

そんな風

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しあわせはドーナツの穴みたいなものです、という恩師の言葉を思い出し、その意味を考える夜

しあわせはドーナツの穴みたいなものです、という恩師の言葉を思い出し、その意味を考える夜

わたしは中学生のころ、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が好きだった。

そんなことを言うジョバンニに対しカムパネルラは「けれどもほんとうの幸いはいったい何だろう」と返す、この場面を読んで以来ずっとわたしは答えを見つけられずに生きている。

でも、あのころ、小さいわたしに一つのヒントをくれた国語の先生がいた。銀河鉄道の夜を持って、「ほんとうの幸いってなんなの?」と問うわたしのことを嫌がりもせず、真摯に答え

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「友達」について

「友達」について

自分を変えたいと願った時に、支えてくれる友達がいれば大きく成長できるのではないかと思った時期がある。(頭の良い人と仲良くしていれば自分も頭が良くなるだろうみたいな…)

しかし、僕には友達がいない。いたとしても僕の一方的な思い込みによるところが多分にある。SNSで知り合った方々を友達と呼んでいいのかはわからない。(僕は勝手に友達だと思っています…)

「友達が少ない」と宣言しているあの方も、きっと

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