緑の五寸釘

ホラー漫画が恋人。

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最近の記事

川島のりかずフォーエバー

最初に言っておくが、これは酔っ払いの駄文なので、真に受けないで欲しいし、実在の人物や団体などとは関係のない一個人の妄想だと思って欲しい。 川島のりかず「フランケンシュタインの男」が復刻された。 そもそも川島のりかずとは、言葉足らずで恐縮だが、怪奇漫画を主軸に出版していた今は亡きひばり書房という出版社の後世に登場し、数々の描き下ろし単行本を残し消息を絶ったカルト漫画家である。 なお、ひばり書房が最後に出版した本が川島のりかず「中学生殺人事件」なのだが、本作はフリマアプリやオ

    • サムケ

      夕飯に冷凍した焼きサンマを解凍して食べた。これが驚くほど美味しくない。決してまずいわけではないが、焼き立てのサンマと比べたら天と地ほどの差がある。 もし冷凍焼きサンマの味しか知らなければ、こういうものなのだとそれなりに美味しくいただけただろう。しかし俺は焼き立ての美味さを知っている。塩焼きにした旬のサンマの輝きをもう知っているのだ。 サンマが激安でついつい買いすぎてしまい、このままでは腐らせてしまう状況に追い込まれ冷凍という解決策を思いついたときは天才だと思ったが、まさかこん

      • ホワイトタイガー

        緊急事態宣言も明け、コロナは完全にオワコンなので友人達と富山に一泊二日の弾丸旅行に行ってきた。 正直金沢に比べると駅前も寂しいし徒歩圏内の観光地も少なく全体的に見劣りしてしまうが、それでも知らない街を訪れるのはそれだけで楽しい。 旅はつまらない日常からの逃避であり開放だ。普段の悩みや不安は留守番させて全力で目の前のことを楽しみたい。 なのにいつも通り記憶がない。 今回こそはきちんと酒量を抑えて美しい飲酒を完成させると誓ったのに記憶がない。俺は一体いつになったら学ぶのか

        • メガロドン悲話

          島国の民の血がついに目覚め、魚が好きになった。 子供の頃は焼き魚なんてハズレのおかず代表格だったが、今ではよだれの垂れる御馳走だ。加齢による味覚の変化に加え、肉の脂を胃が処理しきれなくなりつつあるのも関係していると思う。 とにかく、今の俺はさかなくんくらい魚を愛しているし美味しくいただいている。以前は見向きもしなかったがスーパーで鮮魚が半額で売っていると絶対に購入するようになった。塩をふって焼くだけでとても美味しい。お手軽に立派なメインディッシュへと早変わり。この時期の秋

        川島のりかずフォーエバー

          貴様の肉は何色だ

          やってくれたわ。 突然だけど上司は小太りのおっさんだ。そして誰にでも低姿勢で対応は非常に丁寧。誰だ貴様は殺すぞ!!と常に殺意で出迎える俺とは正反対のタイプで、余程のことがない限り敵を作ることのないタイプに思える。 しかし俺は敵だ!!貴様の敵になると今日決めた!!!! 本日の午後は他部署のお手伝いで上司がまるまる席を空けた。そして何事もないまま終業時間が近づいてきた頃、電話が不穏な鳴き声を上げる。 予感は的中。俺達の上位存在からだ。話を聞くと上司の作ったデータにミスがあ

          貴様の肉は何色だ

          ラーメン大好き小泉さんの死

          行きつけの二郎系ラーメンを啜りGW開始のホイッスルを鳴らそうと思ったのだが、タイミングが最悪だった。 ラーメン屋は回転が命。ロット乱しの罪は重い。 にもかかわらず、食うのが激遅おっさんがカウンターを占拠している。 しかも3人。 学生がくっちゃべりながらダラダラ食う光景には何度か遭遇したが、純粋に食うのが遅いおっさんが3人も揃うなんて奇蹟としか言いようがない。最悪のグランドクロスを俺は目撃している。 一人はスーツ姿のサラリーマン。あり得ないくらいモサモサ食う。麺をちっとも

          ラーメン大好き小泉さんの死

          年度末の奇蹟

          部長が他県へ異動する。 県をまたぐ異動は珍しいことではない。ごくごくあり触れた年度末だ。今日もあくせく働くのみ。 17時頃、どこからともなく声が聞こえてきた。 「部長のお見送りがはじまるよ!!」 社員からパートにいたるまで部の人間が続々と集結し、建物の玄関が人で埋っていく。 俺はもちろん行かない。ふと周りを見渡すと、広い部屋には俺を含め3人しか残っていない。 え、そんなにお見送りたい? 正直、部長なんてまともに会話したことないし、働く階層も違うから挨拶すら交わし

          年度末の奇蹟

          その男の名は

          岩浪成芳です。 川勝徳重「恐怖と奇想 現代マンガ選集」に収録され、令和の世に解き放たれた昭和の奇才、それが岩浪成芳です。 彼の描く怪奇SFが好きでコツコツ集めていますが、如何せん作品量が多くて全てを網羅できる気がさらさらしません。そもそも作品の全容すら見えていません。 描かれる彫りの深い美女と、それに劣らぬ美しい書き文字に夢中です。 楳図かずおの文字もきれいだと有名ですが、通ずるものを感じます。 漫画がメインではない雑誌に掲載された作品であるためページ数は限られてお

          その男の名は

          エンドロールにケチャップを投げろ

          今のスマホを使い始めて2年が経過し、ようやく機種変更が可能となった。自分はdocomoユーザーのため、話題の料金プランahamoへの乗り換えも検討している。料金が安いのはもちろん魅力だが、使用中の機体がポンコツで数えるくらいしかアプリを入れていないにも関わらず容量が破裂しそうなため、これを機に大容量のスマホを手に入れ気兼ねなくアプリをダウンロードしたいのだ。 世には数多のアプリが存在しているわけだが、容量貧民な俺は常に鬼の取捨選択を迫られる。そのため、漫画アプリも「少年ジャン

          エンドロールにケチャップを投げろ

          みかんは腐らない

          こんばんは。釘書房編集長です。 正味な話、地獄だ。俺の精神は限界に近付いている。 俺は毎日働きに出ている。不本意だが生きていくには金が必要だ。そして金を手にするには働かねばならない。社会の歯車の一部として身を粉にする日々を送っている。 そんな俺はいま人事課に配属されている。問題は同僚だ。一人はメンヘラデブスオバサン。その名の通りメンヘラでデブのおばさんだ。心が壊れ休職していた過去もあり頻繁に発狂し泡を吹いて倒れる。なんの誇張もなく泡を吹き倒れる人間を俺は初めて見た。

          みかんは腐らない

          「BADEND」なんとなく書評

          https://strongzero.booth.pm/items/1492439 このたび、単行本未収録の傑作ホラー漫画を1冊にまとめた「恐怖漫画短編集 孤独」の第2弾であるその名も「BADEND」が発売となりました。 つきましては、その書評的なものを書き殴りましたので、BADENDを既に読んだ人もこれから読む人もご一読いただければ幸いです。 ネタバレはありませんのでご安心ください。 実は、本の完成前に飲みの席で、制作者として書評は絶対に載せるべきだ!とのお言葉を頂戴

          「BADEND」なんとなく書評

          インドカレーナハマジャ

          グランドクロス、、、それは惑星が十字型に並ぶ奇跡の瞬間。 占星術では凶座相を意味し、太古から人々は星々が描くラインの交わりを畏れ敬ってきたのだ。 そんな決して交わることのないモノが交わる瞬間、まさに趣味のグランドクロスを私は経験したことがある。 「ステーシー」である。 なんのこっちゃと混乱するのも無理はない。ステーシーとは大槻ケンヂのホラー小説のタイトル。15歳から17歳の少女たちが突然狂い死にし、その死体が蘇り人間を喰らうという現象が蔓延した世界で、さまよえる屍少女

          インドカレーナハマジャ

          修二と彰

          ラーメンチャーハンセットが売りの店に行く。 メニューはラーメンとチャーハンセットのみ。ラーメンと炒飯への熱い思いを嫌でも感じる。 店は二人体制で、一人は配膳や会計をするバイトの若い女性、店主は調理担当だ。 この店の特徴として、まず料理が出てくるのが遅い。客の半分以上がセットを注文するのだが、この炒飯を作るのにかなりの時間がかかるのだ。 そして、絶対にラーメンを先に出す。これは譲れないこだわりらしい。それから炒飯を作るものだから、ラーメンを半分以上食べ終わった頃にようや

          note

          ミーハーなのでnoteに登録してみたものはいいけど、何一つ書くことがない。書くことがないということを書く虚無の投稿をしている。今日も何一つ成しえぬまま日付が変わるんだ。