貴様の肉は何色だ
やってくれたわ。
突然だけど上司は小太りのおっさんだ。そして誰にでも低姿勢で対応は非常に丁寧。誰だ貴様は殺すぞ!!と常に殺意で出迎える俺とは正反対のタイプで、余程のことがない限り敵を作ることのないタイプに思える。
しかし俺は敵だ!!貴様の敵になると今日決めた!!!!
本日の午後は他部署のお手伝いで上司がまるまる席を空けた。そして何事もないまま終業時間が近づいてきた頃、電話が不穏な鳴き声を上げる。
予感は的中。俺達の上位存在からだ。話を聞くと上司の作ったデータにミスがあり、早急に修正の上、再提出を求めるもの。今日も今日とてこちらの予定なんぞ全く気に介さず圧力をかけてくる上位存在よ。
それはそうと、上司が全く帰ってこない。予定の時刻を30分以上すぎているが、帰ってくる気配がない。
まぁ、そんな日もあるだろう。予定とは押すものだ。そのデータは上司が作ったものなので修正も彼にお願いするしかないので、机の上にメモを残す。
メモと添付資料で事は足りると思うが、人間とは難しい生き物だ。情報が一方通行のメモよりも直接伝えるに越したことはないはず。
よっしゃ、行くか。帰り道とは真逆だが一本道ですれ違う可能性もないしここはド田舎、歩く人もまばらで見逃すこともない。日頃から世話になってるし、上司がお手伝いとして働く会場(約1km先)に顔を出してから帰るか。
それにしても夕方とはいえ暑い。テニス選手じゃなくても一言物申したくなる。なのに、いねえ。上司がいねえ。現場の人曰く、とっくに戻ったとよ。
やってくれたな。、、、、やってくれたな、この野郎!!!!
俺が汗だくになり歩いてる間にデブ、この野郎、どっかでガリガリくん食ってやがるな!!おかしいと思ったんだわ。冷静に考えれば先週に俺も同じ手伝いをしたんだよ。その時はほぼ予定通りに戻れたし!!よくもまあそんな環境でこんな大胆な犯行に及んだわ!!!!俺を舐めるなよ!!ホビージャパンならクビだぞ!!!!
しかもそこからちょっとして席に電話したら、まだいなかったし!!デブ!!ガリガリくん何本食ってんだよ!!!!お前はもう一生当たり棒を引けない業を背負ったわ!!嗚咽して後悔しろ!!許さんけどな!!!!
もうダメだよ。おしまいだよ。貴様は俺がチャーシューにする。それでもって、モヤシを山盛りにすればいいと思ってる全く美味しくない二郎系ラーメン屋に卸す。そして、ノリとテンションだけで食べたくもない山盛りラーメンを食いに来た食の細い偏差値20くらいの大学生集団に提供させるわ。ガリガリくんと怠惰な精神が育んだ低質な肉はそんな奴等にまるで罰ゲームの如く雑に扱われるんだよ。後悔しても遅い。成仏なんてできねえからな。よくわからない肉塊のお化けが出る心霊スポットとして今度は墓荒らしどものおもちゃにされるんだよ!!
これが報いだ。
人間が憎い。ちくしょうめ!!ちくしょうめー!!!!あー!!憎しみで人に害をなしたい!!!!うああああああああああ