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誰でもいいから愛して欲しかった。

小学校高学年から大学にかけて、私は常に心にぽっかり穴が開いたような心地で生きていました。
どこにいても寂しくて、孤独で、愛されていない気がしていました。

昔は家族の仲がそんなに良くなくて、しょっちゅう怒鳴り声や泣き声、けんかの音を聞いていて。
なぜ家族間でけんかが多かったかは明白で、家族の人数に対して家が狭かったんです。

家族を怒らせないようにと顔色を窺うようになったのは、中学生の頃からだったかな。
親の機嫌を取ろうとしたり、私なりに必死に生きていました。

でもなんだか満たされない気持ちが強く、SNSの世界に逃げ込んで、自分の相手をしてくれる人を探す日々。
中学の時はアメーバブログ、高校・大学の時はTwitter、あとマッチングアプリ。
何をしてもどこにいても誰といても、寂しい気持ちでいっぱいでした。

今思うと、もっと家族と向き合って話をしていれば良かったのではないかなと思います。
「これからの進路で悩んでいるんだ」「友だちと上手く行っていないんだ」など、きちんと相談できれば良かったな。
私は親に対して過剰にびくびく恐れていたせいで、いい親子関係を築けていなかったです。

それが今は、とても仲の良い家族になりました。 

きっかけは広い家に引っ越したことと、私の精神疾患発症です。

前より家が広くなったことでけんかの数も減りましたし、何より精神疾患を発症してから母が私に対して優しくしてくれるようになりました。
本当は母はもともと優しかったのですが、愚か者の私はそれに気づいていなかったんです。
統合失調症が悪化して一回目の閉鎖病棟入院の時から、家族が寄り添って支えてくれました。

母も父も妹も病院まで来てくれて、本当に嬉しかったんです。

病気になったから家族のありがたみを知ったって、なんだかあまり聞こえは良くないかもしれないのですが、私にとっての転機はそれでした。

そして寂しさを埋めるためにやっていたマッチングアプリで出会ったとある人と、パートナーの関係性になることもできたんです。
何度けんかしても仲直りしてくれる彼と、付き合って、同居して、今も一緒に生きています。

愛着が不安定でまともに人付き合いできなかった私が今幸せなのは、家族とパートナーのおかげです。

病気になって家族からの愛を知れて、無条件でそばにいてくれるパートナーもできて、道のりは遠かったけど、今が一番幸せに生きられています。

私の最低だった自己肯定感も、今は「自分を一番に大事にしよう」と思えるようになり。
家族にもパートナーにもたくさん恩返ししようと思えるようになり。

愛着がしっかりできて、本当に良かったなと思います。

自傷行為のようにマッチングアプリで人と出会っていた時期が、遠い昔のようです。

私を大事にしない人のことなんか無視して、自分を大事にしてくれる人と向き合って生きていくぞ!という気持ちです。


生きることに希望が無くて、「誰でもいいから救ってほしい。ここから連れ出してほしい」と考えている昔の私へ
今はとっても幸せに生きているよ。
書いていて泣きそうになっちゃったけど、元気いっぱいだよ。
きっと上手くいく。27歳の私より。


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白玉ころた
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