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日記

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2023年12月の記事一覧

高架下の天球

あと少しで兎が眠る。私は「またね」と言う。
そしたら龍が起きる。私は「おはよう」と言う。

年末は出かけないかと思ったけど、出かけた。
去年の年末はぼんやりとして、年始は伊達巻卵となますを作った。
新年会をした友人は違う土地にいる。当たり前だが、当時は互いに暮らす土地が変わるなんて思っていない。
今夜は年越しそばを作って、YouTube流しながら「おめでとうございます」を言う。

今年は人間を辞め

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召されたlamento

年の変わり目は時間軸があやふやになる。朝なんだけど昼のような、風は冷たいけど秋と言われても受け入れるし。定められた区切りがなくなったからだろうか。でも学生には絶対に戻りたくない。

朝ご飯を食べて布団に戻って暖かい蜃気楼に包まれてメインは夜。

今日はプチ忘年会をした。ROUND1に行くのは1年ぶり。スポッチャは何年ぶりだろう。
冬休みだから子供や家族がたくさんいた。その中に紛れ込む3人の大人のよ

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素早く事実を

仕事納めだ。年末だからお問い合わせの電話も出社する人も少なくて助かった。
昼休みに小説と音楽コラムを買い読む。どちらもnoteの有料記事で、私の大好きな人。

書き手として、1人の人間として、あらゆる面で尊敬してるし、負けたくないって思う。
別に勝負してるわけじゃないけど、この人がやってるなら私もやらなきゃって自然と思える。そんな人ができるだけでも素敵だと思わない?

その人と年内最後のお茶した時

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擬態法第七条

学生達が冬休みに入ったと思ったら帰省ラッシュだ。駅や電車はキャリーバッグを持った人やリュックを背負った子供と親、背伸びしてお化粧した小学生で賑わう。
そんな中変わらず薄く目をつむり冬の息を吸い込む私だ。
もう振り返りは済んだ。明日1日働いて、シチューを食べてのんびりしたら年が明ける。
去年と違う部分は、仕事納めが1日遅い事と職場と浮遊感。あと年賀状を書く人が一気に増えた。嬉しい。

来年はSNS見

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人気のない摩天楼

重い腰を上げて少しずつ今年を終わらせる。五徳のオキシ漬けして家を出てきたから、帰ったらその処理をしなくちゃ。じゃないと料理ができない。

食材はあるけど、大半が年末年始用だからがまん。五徳を濯いだら肉野菜もどきな何かを作ろう。
新しい電子レンジが欲しくて家電量販店を覗いた。3万円出せばオーブン機能がついてくるらしい。型番を楽天とAmazonで調べる。メーカーはどこにすりゃいいんだ。結局動けば何でも

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どうかなったもん同士

さあ。子供たちがワクワクする日が来たよ。
大人達は子供に夢を与える日。

生まれて始めて絵本みたいなクリスマスをした。ピザにチキン、ケーキと紅茶。

今朝も寒いけど、思考がリセットされる冷たさだった。肩の荷が降りたような気分。
学生たちは冬休みに入ったらしく電車が空いていた。休める時に休みなさい。

聖なる灯が消えたら年明けの用意。五徳を拭いて年賀状を書いて、断捨離の続き。
今年は1年中何かしら手

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冬の華を焦がす

冬の華を焦がす

背中で息を受け止める。規則正しく動いていて、生きてるなあと思う。
世界規模で聖なる日の前日祭だけど、何故かSFじみた夢を見た。怖い部類になるけど、見て当然だなって内容。今日じゃなくてもいつか見るはずだった夢。
1人で見たら叫んでたかもしれないし、もっと寝ていたら本当の恐怖が来ていたかも。
等間隔で来る小さな振動で今の世界に戻ったから叫ばずに済んだ。
昼寝をした。こっちでも夢を見た。昼寝ではっきりし

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迫りゆく猫手

軽トラの荷台に家を建てる動画を見た。
模型じゃなくて本格的に暮らせるものを作るから1年かかる。1年かけてなにかしたことあったかな。ないな。

設計図にノート1冊まるまる使って各部品の大きさも正確に記載してその通りに作って、窓も丸くして可愛くしたり、あるもので作っている。

そして今は、コンテナだけで出来たペンションの動画を見ている。3つくらいあるコンテナを積み木みたいに組み合わせて中央に鉄骨の梁を

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静かで平和で孤独な日曜日

冬だァ。昨日も一昨日も寒かったけど今日は一段と張り詰めた寒さ。そりゃそうだ冬至だから。
あと数回寝たら聖なる日。世界が終わる日を選択できるとしたらクリスマスが1番選ばれるんじゃないかな。人間以外の動植物は終わりを認識しているのかな。生命ではなく時間的なものの。
電車の時刻表は乱雑になって、あちこちでクーデターが起きて、無法地帯で最初で最後の犯罪を犯しまくるのは何もかもが発達しきった街だけ。
長閑な

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ありったけの孤独

元の気力と集中力とキャパシティが少ない自分、派遣事務でギリ保てるな〜!と思いつつ家に変えるとぺふと布団に倒れ込む。
そりゃあ内臓の一部足りてないし、人としての常識抜けとるし、やる事あるけど動けない。冬は特に。
俺はただ表現者として生きていたいだけなのに。郊外でひっそりと息を潜めていたいだけなのに。

怖い夢を見た。内容はあまり覚えてないけど、今の日本では起きない事件を幕の外から諦観していた、と思う

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10年に1度の

表題の言葉をやっと飲み込めるようになった。小学生に10年前の出来事を話しても頭の中ははてなで満たされるだけで、中学や高校になっても小学校入学の記憶が切れ切れに流れる。
俺はやっと25になった。10年前は、15歳だ。高校受験だ。人一倍興味なかった。というのも、それまで生死しか彷徨ってなかったのに急に人間になれ高校にいけと言われても受け入れる以前の話である。誰がやるか。
と言いつつ、公立に何とか入れた

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マリアの月

マリアの月

長距離移動する時はプルーストが読める。逆を言えば、日常生活では読めない。1人の人間の一生は私の狭い部屋では受け入れるのは難しい。
まだ1巻だから主人公は幼い。自身を取り巻く風景や人物について書かれているから、本人の存在を忘れてサンザシの花と美しい庭園を想像する。

都内のギャラリーに行った。ここに行くのは約2年ぶり。前行った時はもうすぐ初夏になるというタイミングで、ノリで応募して当選したライブに行

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掻き毟った畝

働くの向いてないと自覚する人はごまんといる。一方で自身が狂っている自覚がある人はそのうちの何割か?それを飼い慣らしている一例がこの俺。

朝はキッシュにしようと思ったけど時間かかりそうだからやめた。近所のモールに行くのはいつぶりだっけ。変わらず季節と踊っていたので年賀状(4枚セット)を買う。あの人にはなんて書こうかな。来年は何するかな。安心して夢の続きを委ねられる人達。
パン屋でカスタードクリーム

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目覚めない國

金曜だ。夜だ。頑張った。
生きるのを頑張った。仕事はほどほど。

もう12月の半分だ。早い遅いではなく、その空間に座ってる感じ。今まで10月の中心でコーヒーを飲んでたのに、瞬きをしたら冬。聖なる音楽が私を取り囲む。もう一度瞬きをしたら私はどこに行くんだろう。うさぎさん走るのを休憩してみない?