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おふろ屋稼業という仕事

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おふろ屋さんには、様々な人が集まります。立場も収入も価値観も違う、赤の他人が裸になって同じ時間を共有する、全く稀有な場所です。そんな温浴施設の現場に立って見てきた人間模様を、一人…
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記事一覧

サウナ〜の敵は身勝手なロウリュ族

サウナブームとロウリュ体験の拡大 人気の銭湯やスーパー銭湯で「ロウリュ」体験ができる施設…

日常の救急車!おふろで落とす命は防ぐことができる。

スーパー銭湯の運営と悲しい出来事 17年間、3つのスーパー銭湯の運営に携わってきた中で、私…

noteでブログを書いている人は、誰でもKindle出版できるよって話!

Noteを書くようにKindle出版をしてみる 先週末、Kindle出版という手段をとって、拙著「60代か…

来てもらわなくても良いお客様は、もはや客ではない!出禁帳の持つ意味!

出禁帳を持つ経営者の覚悟 ある地方の温浴施設では、なんと「出禁帳」が大学ノート3冊分もあ…

すっぴんでどうぞ!だっておふろ屋ですからね!

中世化するおじさんとおばさん 銭湯のフロントに立っていると、時折困ることがある!それは、…

「60年の歴史を刻んだ癒しの殿堂、サウナニュージャパンに寄せる想い」

空前のサウナブーム到来 日本では今、サウナが大流行している。新しいサウナ施設が次々と建設…

子どもたちの歓声が消えた日、宿敵オヤジは途方に暮れる。

スーパー銭湯の小さな怪獣たち 休日の夕方、スーパー銭湯はまるで家族のテーマパークだ。お父さんやお母さん、時にはおじいちゃんおばあちゃんも一緒になって、小さな子供たちがわらわらと押し寄せる。 最初は、父親にくっついてモジモジとフロントで受付をする彼ら。しかし、風呂上がりには、すっかり別人のように変わるのだ。 子供たちの豹変:大怪獣に進化 入浴後、子供たちは一変する。フロアが広ければ広いほど、彼らの中に秘められた本能が解放され、まるで怪獣のように走り回る。 同時多発的に

老婦人の前に座る見えないご主人と、続く夫婦の物語

老婦人と長さん、朝の風景 運営していた温泉施設の話である! 飲食スペースには、今日も一人…

裸で平等!おふろが教えてくれる本当の幸せとは?

世界の不安と平和の中で感じる温かさ ガザ地区やウクライナでの衝突をリアルタイムに映像で目…

知ってましたが?「銭湯」は、あなたを救うお寺のような存在なのよ!

広い空き地の真ん中に拾った棒切れで大きな楕円を地面に描いた。その時、僕の頭には不思議な光…

理屈を書きたいわけじゃない!おふろで考える余命30 年!!

余命30年を楽しむためのおふろ術 最近ね、「60歳からの人生をどう豊かに生きるか」ってテーマ…

朝6時に銭湯が満員!? 知られざるスーパー銭湯の朝活ブーム!

スーパー銭湯の朝営業は実は大人気 僕はかつて、スーパー銭湯3施設の運営を任されていました…

フロントの受付でスタッフがお客様をエコ贔屓しています。問題でしょうか?

フロントアルバイトの「小さな贔屓」 以前、フロントで働いていたアルバイトが、友達を無料で…

還暦ロービジョンライターの決意「流された場所でめっちゃ頑張る!」

「流されて、辿り着いた先でめちゃめちゃ頑張れば良い。それが自分の居場所じゃないと思ったとしても、与えられたことを必死にやる。そうすると、知らない扉が開くから。そこに新しい出会いがあって、どんどんそ違うステージに行く。人生はその繰り返し。」 上記はマツコデラックスの名言である。 本日還暦を迎えた私の心にこの言葉が痛く刺さる。 ちょっと残念だった50代 今から10年前、50歳になった私は結構調子に乗っていた。30代半ばで転職をして、40代はがむしゃらだった。与えられたこと