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理屈を書きたいわけじゃない!おふろで考える余命30 年!!
余命30年を楽しむためのおふろ術
最近ね、「60歳からの人生をどう豊かに生きるか」ってテーマで本を書いている。執筆しながら感じていることだけど、理屈ばかりの文章って書いてて全然面白くないの。
僕は、おふろの専門家なので、「おふろで豊かに生きる」をテーマにしたけど、なんだかフワッとして伝わらない感じがする!そこで「健康」にフォーカスしてみた。そしたら次に「長生き」というキーワードが出てくる。で、長生きするためにおふろを活用しましょう!って内容で筆をすすめてみる!
結局、原稿の中身は「体を温めると血流が良くなるよ」とか「こうすると長生きできるよ」みたいな内容で、それはどこかで聞いた話ばっかりになってしまう。なんかもうレポートを書いてる気分で、文章がつまらない、
そもそも長生きすることの目的が何のためだろう?ってことが抜け落ちている。手段ばっかり伝えても「だから何?」って感じになっちゃいます。
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健康診断ってそんなに必要?
長浜サイエンス大学の永田教授によると、毎年健康診断をやってる国って、日本と韓国くらいなんだって。台湾でも45歳までは5年に一回、それ以降は3年に一回でいいみたい。自分の血圧を知ってる国民なんて、日本くらいらしいよ。
でね、健康診断の基準ってかなり曖昧なんだよね。例えば血圧が130を超えたら高血圧、140を超えたら薬を出すって基準があるんだけど、日本以外なら「気をつけて様子見ましょう」くらいのレベルらしいの。だからまともなお医者さんは、数値だけで薬を出したりしないんだって。生活習慣をちょっと改善すればいいよ、って言うくらいが正しい判断みたい。
実際、僕も一時期血圧が140を超えてたから降圧剤を処方されて2年間くらい飲んでたんだけど、毎日の飲酒を週末だけにしたら、自然に110前後に落ち着いたんだよね。おまけに尿酸値まで下がって、結局、薬よりも生活習慣の改善が大事ってことがわかった。
おふろで長生き?いや、今を楽しもう!
だからさ、結局「おふろに入ると長生きできる!」って理屈をあれこれ書くのが嘘っぽい感じがしてね。言いたいのは、「おふろに入らないと早死にしちゃうよ!」ってことじゃなくて、今この瞬間を楽しむためにおふろを使おうよ!ってことなんだと気づいた。
みんなが100歳まで生きるわけじゃないし、60歳の僕が50歳の人よりも死ぬ確率が高いのは当たり前。でも、どんなに健康診断で良い結果が出ても、それが40年長生きできる保証にはならないよね。毎日おふろに入っても同じこと。だからこそ、おふろ好きの僕としては理屈じゃなくて、今を楽しむためのツールとしておふろを活用しようよって話なんだ。
介護施設で学んだこと
温浴事業をやってると、よく介護施設とのコラボについて聞かれるし、ビジネスも持ちかけられる。
高級な老人ホームには大きなお風呂とか露天風呂とかある施設もあるけど、それは入居者さんが健康で自分でうごけることが前提!介護と温浴って全然別物なんだよ。
それが知りたくて、週末だけ介護士として介護施設で働いてみたことがある。その結果、感じたのは要介護者さんに「おふろ」を提供することよりも、要介護者にならないために「おふろ」を提供するのが僕の役目だなってことだったんだ。
だって、自分でおふろに入る方がリラックスできるし、どんなに良い介護をしても、やっぱり介護されなからでは心からリラックスするのって難しいんだよ。これは介護しながら痛烈に感じた素直な気持ち。
だから、自宅のおふろや銭湯、日帰り温泉、温泉旅館、サウナ…いろんなところで自分のペースでおふろを楽しんで、90歳になっても自力でおふろに入れるような入浴術を広めたい。その思い出筆を進めたんですよね!