小池舞

お芝居とラジオと。 あとコーヒーとカメラとだらーりだら。

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最近の記事

事務所の所属ではなくなりました

「株式会社オフィス・イヴ」という事務所があります。 東京にある俳優事務所で、私が約4年間所属した場所です。 普段オーディションで端的に自己紹介を求められたときは「オフィス・イヴ所属 小池舞です。」と言います。 はじめのうちは、おふぃすいぶしょぞく が言い難くてツルツル滑らせていました。 今は慣れたものです。 自由に俳優活動をさせていただきました。 だからこそ、外で好きに演劇をしたり、色んな場所からお仕事をいただいたりすることができました。 奔放に仕事がしたいけど、大人から

    • 5年働いた職場を退職した

      カメラ屋さんにアルバイトとして5年勤めた。 渋谷という立地にありながら、世界の最果てくらい真っ黒な壁に囲まれてるせいで、変な時間の流れ方が体感できる店だった。 職業・俳優を名乗るのならば『まぁ所詮アルバイトだから』という態度を取ることだってできる。 それで構わないと思う。なぜならアルバイトだから。 だけど本気で仕事してしまうのが、私の性格だった。 かわいい後輩がたくさんできた。 社員がいないぶんスタッフの代謝はいい。私は一番の古株だった。 うちでは研修期間を終えると、基本

      • クレバスに落ちるのも悪くない

        劇作家女子会。feat.noo クレバス2020 It's not a bad thing that people around the world fall into a crevasse. 作:モスクワカヌ(劇作家女子会。)   演出:稲葉 賀恵 公演日程:2023/9/27(水)~10/1(日) 会場:シアター風姿花伝 出演しました。 脚本を読んで、これは私だ、と思ったうーちゃんでオーディションを受け、いただいた役。 やりたい役ができる。この先続けていてもそうそ

        • 生死観、そして演劇、2023年夏

          ままならぬ生活を送り続けている。 グダを巻くのはもういいにしなさい、と言い聞かせているがのっぴきならない。 19歳で上京してきて、もう8年になる。 数字にしてゾッとした。 頑固な私は未だに和歌山弁を愛用しているし、 関西弁ではなく和歌山弁なんて書くところにもまた頑固さがある。 25歳までに売れたい、を口癖にわんぱくに東京生活を送り、売れぬまま26歳が過ぎていった。27歳は数字が衝撃的でこそあれ、その余韻でグダグダと1ヶ月が過ぎた。 腐った大人も、気高い若者も、大好きな同年

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        • あの日のこと
          9本
        • ものがたり
          12本

        記事

          お返事にお時間を頂戴したい、常。

          言葉を紡ぐことにすごく時間が掛かってしまう。 演劇が終わると、時と場合によっては役者面会というものがある。 さっきまで舞台でなにかをしていた俳優さんと、シラフの人間としてフツーにお話できるのだ。 私はそれがとても苦手で、 お客さんとして観に行った場合、お疲れのところわざわざお話までしてもらってこの後も本番は続くのにな、とか、 創作に掛けた時間に対してポロッと出た一言に責任が取れないな、とか、ちっぽけないち感想が本人に直接届くのはいかがなものかしら、とか余計なお世話が渦巻い

          お返事にお時間を頂戴したい、常。

          標本の湯「live in 35mm film.」

          松井周の標本室というサークル(と私は呼んでいる)に参加しています。 3/10〜3/12に元映画館という日暮里にある会場で、「標本の湯」を開催します。※標本の湯公式ページ 会場内で展示・ワークショップが乱立し、カオス空間になる予定です。 私は会場全体を使っての写真の展示と、外を歩きながら写真を撮るワークショップ、両面を展開する予定です。 あいた時間は、会場内で記録写真を撮っています。 はじめに〜松井周の標本室について〜 そもそも標本室がどういう集まりか、と聞かれると 「なに

          標本の湯「live in 35mm film.」

          『斗起夫 -2031年、東京、都市についての物語-』 / 2022年12月、写真

          年末に北千住BoUYで行った演劇。 ぺぺぺの会「斗起夫」。 愛する人にカメラを向けるのだ、とたくさん撮った。 フィルムの価格が嘘みたいに高騰していて、もういつまで撮れるか分からない。でも迷わず撮ることを選んでいたい。

          『斗起夫 -2031年、東京、都市についての物語-』 / 2022年12月、写真

          2022年のこと

          2022年は上半期がすっからかんで、とはいえなにかをしていた気もします。 2023年のすっからかん具合はデジャヴュですが、やはり焦らず、休息休息、と呑気/気ままに浮世離れに過ごしております。 2022年の出来事を、メモしておきたいと思います。 5月 エリア51『てつたう』(せんがわ劇場) 7月 お散歩演劇『め?』(明大前駅付近) 8月 anonet『となりの青いシバ』(デザインフェスタギャラリー) 屋根裏ハイツさん戯曲を遊び倒す研究会『父の死と夜ノ森』(STスポット)

          2022年のこと

          風邪を引いたときの夢を見たい

          恐らくコロナになってしまった。 朝の測定で36.2度だったため、平熱に慢心しきってしまった。 カメラ屋にいつも通り出勤し、カメラの動作を確認していると、若干自分の手先が鈍い。 普段より作業効率も悪い。 気の緩みかもしれない。しっかり働かなくては。私は真面目。 大切な我が子たちが無事に動くことを確認していると、体がずぅんとなってきた。腰、肩、膝の両サイドといった関節が痛い。 噂に聞いていたコロナだと直感する。 いずれ迫ってくるビックウェーブからママチャリで逃げるために、病院に

          風邪を引いたときの夢を見たい

          深夜空間

          Twitterの機能「スペース」をたまに使う。 平日の深夜1時以降、あるいは昼間の変な時間。 一番誰も聴かない時間。 「小池さん、たまにスペースやってますよね。あれはなんですか?」 と質問されることが増えた。 スペースは、友達とワイワイお話したり、タイトルに沿ったことで意見を交わしたり。交流ツールとして利用されることが多い。印象がある。 私の場合は、一人で話し、一人で本の一部を読んで、それでおしまい。 人が入ってきても声を掛けず、モクモクと読み続ける。そこには異様な光景

          深夜空間

          皮肉な友達

          好きだった男の子が変だ。 自己紹介で「趣味は散歩です」と彼が言ったから容易く射抜かれた。 漠然とした遊びを楽しめるなんて素敵〜とゴリラになったあたしは毛並みをフサフサにした。 まぁでもあたしは所詮大人しいゴリラである。付き合いたいとか、何かムーブメントを起こしたいとかいう過激派ではなく、小さな街で波風を立てたくもなかったし、極力視界に入れないことで恋心を隠すようにした。 気づいたら彼が両利きになっていた。 よくよく観察すると授業を右手で、謎の創作活動を左手で行うようになっ

          皮肉な友達

          曽我部恵一さんの新譜 Memories & Remediesよすぎる

          曽我部恵一さんの新譜 Memories & Remediesよすぎる

          お散歩演劇「め?」 写真

          7月に、明大前駅付近をお散歩をしながら演劇をしました。 藤家矢麻刀さんと吉田山羊さんの企画の第二弾。 「め?」というタイトルの作品。 第一弾の「で?」を柴崎で観て、なにかがずっと心に残ってた。あのときは真冬、寒かったなぁ。 今回は真夏、溶けちゃうぜ。やるなぁ。 ふーたん、ずっと写真を撮ってた。 ふーたんではない時間も写真を撮ってたから、ふーたんの写真なのか小池の写真なのかわからない。役名はDだったので、Dの写真かもしれない。 学生のぬるい活気とか、本数だけは多い電車とか

          お散歩演劇「め?」 写真

          あ、先輩

          びっくりした。音も無くいなくなったのに、突然現れた。 とっくに最寄り駅には住んでなくて、家を引き払いに来たタイミングだったらしい。偶然の再会だ。 一緒にお昼ごはんを食べた。 「マジか」を多用する先輩は職場と少し違ってた。 後輩と話すときの、なんていうか、埋めようとしてるときのような気がして、せっかちなのか、気遣いなのか、居心地がよくないときの、だと思う。 先輩は人との居心地の悪さに慣れていなさそうだった。 CAMELのメンソール。タバコ界でかっこいいのか悪いのかわかんない

          あ、先輩

          Q

          どうしようもない大人の携帯は割れているし イベントが始まる度に終わりを憂いている心と頭が離れていって 変わらない後ろ姿を探しているし、変わらないから、悲しいと思う 体が沈んでってここは海だから目が滲んでいても自然ですってそれはもう撹拌されたあとの話です ヒッチハイクのひとつでも経験してれば得られた勇気を信じたくはないし、中指を立てるほうが勇気がいるんだって思う 眠っていることと起きていることの差を埋めようと重心を下げると眠ってしまうから夢です いつまでも未成年の主張のまま

          さよなら、先輩

          好きな先輩がいなくなった。 掛け持ちしているバイト先、久し振りに出勤して、あれ、最近先輩いないな、って。 机の上にお菓子が置いてあって、 「お世話になりました ツカ」 いなくなってしまったんだ。 って気づいた退勤時、動揺を隠す為にお菓子を食べた。袋は上手く開けられなくて割れたクッキーが少し飛び散った。 わたし、連絡不精だし、聞きたい人の連絡先こそ聞けない性格で、だから先輩の連絡先を知らないままで。 ヅカさん。仕事はテキパキだらだらとこなして、水曜日のカンパネラを文字って「

          さよなら、先輩