爆音オペラ育ち限界集落編
小さい頃のことはあまり覚えていないけど、目覚めは爆音オペラだったことは時々思い出される。
朝、先に目覚めた父親がレコードをかける。5,6歳児の背丈くらいあるスピーカーがいくつかあり、そこから爆音が流れていた。
テレビ画面にもだいたいいつもオペラが映っていた。オーケストラやバレエも多かった。衣装や舞台美術の美しさに心が和んだ。
二階のリビングには、水色の絨毯とアールデコみなシャンデリアが設えられていた。シャンデリア付近の天井は装飾されていて、部屋全体としては少しロココみもあっ