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エイジズム再考,「老化」のパラダイムシフト

エイジズム(Ageism)
 年齢に基づいたステレオタイプや、偏見、差別のこと

アメリカ国立老化研究所 初代所長ロバート・ニール・バトラー(1969年)

 エイジズムを知ったのは、もう何年まえになるかわからないが、おそらく10年弱ではないかと思う。今夏、改めて意識が向くことがあったため動画(記事)にすることにした。

「知っている」と「腑に落ちている」は同じではない。再考の機会を得て振り返ると、2年程前までは「部分的にわかったレベル」に留まっていたように感じる。動画でも触れたが、まさに「人に対してはそう思わないが、自分に対しては年齢を根拠に批判的になっている」状態であった。

幼少期からの擦り込みは本当に恐ろしいものだ。エイジズムは世界中に蔓延している。とんでもないレベルの「集合的無意識」だね!


LIFE SPAN(David A Sinclair,2020)に思うこと


いやー めちゃくちゃおもしろくないですか!
何がおもしろいって,”常識が変わるかもしれない”,その瞬間を目撃するのが最高におもしろいのだ。興奮する!
もちろん読み物としてもおもしろい。今途中だけど。
”不老不死”につながる議論は,倫理について考えることが必要で慎重な態度が求められる。とはいえ、健康で,そして自分が満足できる容姿でいられることはやはり嬉しいものだ。そのための知恵がたくさん書かれているのも楽しいね。

一番心配で嫌だなと思うのは,
「老化は病気なのだから,患ったのは自己管理がなっていないお前の責任だ!」というやつだ。
認知症とか糖尿病とか,透析患者さんに対してはよくそういう声を耳にするが,どんなに気を付けてもなるときはなるのだ。全てをコントロールできると考えるのは幼児的な万能感だ(*下記参照)。完全にコントロールできていると思われるようなとき,それは錯覚だと思う。これは身体のことに留まらない。
話を戻して,身体についていえば、「もって生まれたものがある」わけだ。家族性(遺伝)×環境因なのだよ。

さいごに、やはり「歳なのだから」と機会を奪ったり、奪われたりはなくなってほしいものだ。このパラダイムシフトは善き後押しになると期待している。

https://oyako-heart.com/mental-problem/厄介な幼児的万能感/




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