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【ハタヨガプラディーピカ:1-15~16】ヨーガの行動指針とは?

ヨガ哲学の古典と言えば「ヨーガスートラ」が有名ですが、ヨガ哲学に関する古典は他にもいくつかあります。今回はその中の1つ「ハタヨガプラディー」に記載されている禁戒、勧戒について書きたいと思います。

何故これらをわざわざ記載したのか?
基本的なことだからこそ実行することが難しく、日々の行動だからこそ忘れてしまいがちだからかな。

【バーダカ・タットヴァ】失敗に導く6つの事柄(HP1-15)

ヨガの古典ハタヨーガプラディピカー1章15節には、これやると人生が良い方向へ進まないよ〜という以下6つの事柄が書かれています。

①Atyāhāraḥ:アティヤーハーラ:食べすぎ
②prayāsaśca:プラヤーサ:働きすぎ、努力のしすぎ、考えすぎ
③prajalpo:プラジャルポ:話しすぎ
④niyamagrahaḥ:ニヤマーグラハ:戒律への執着
⑤Janasaṅgaśca:ジャナサンガ:俗人との交流
⑥laulyam:ラウリャ:不安定な心

食べ過ぎ、頑張りすぎ、話過ぎなど、何事もやりすぎは良くないようです。
また、ヨーガスートラのヤマニヤマなど、ヨガには色々な戒律がありますが、それに執着しすぎるのも良くないよ、とのこと。『こうあるべき』と自分を縛れば縛るほど執着は強くなり、自他へのジャッジも厳しくなってしまうからかなと理解しています。

【サーダカ・タットヴァ】成功する為の6つの条件(HP1-16)

ヨガの古典ハタヨーガプラディピカー1-16には、これらを実践すると人生が良い方向に進んでいくよ!という、行うべき以下6つの事柄が書かれています。

①Utsāhāt:ウトサーハ:熱心さ、情熱
②sāhasā:サーハサ:忍耐、続けること
③ddhairyā:ダイリャ:勇気、可能性を探り続けること
④tattvajñānācca:タットヴァジニャーナ:心理の智慧
⑤niścayāt:ニシャチャヤ:決意、揺るぎない信念
⑥Janasaṅgaparityāgā:ジャナサンガパリティヤーガ:俗人を避ける

情熱、継続、信念ってとてもエネルギーがいることだと思います。それだけのエネルギーを捧げたいと思えることって何でしょうか。

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