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青春の後ろ姿のその先59 〜トパーズ〜

 たしかに過激なシーンに覆われていますが、ところどころの文体や表記がとても好きです。もしこの小説の文体や表記が、全編にわたって一般的なものだったら、ただ刺戟の強い小説になっていたかもしれません。
 内容が過激というか変態的な領域なので、その点に嫌悪感を抱いたり読む気が失せてしまう人もいるのだろうと思いますが、うまく乖離性人格障害の要素を取り入れているとも言えますし、世の中の奥底を覗かせるような優れた都市怪談だとも思います。あともうひとつ、うまく言葉になりませんが、例えば「ペンライト」にキヨミと共に出てくる女性に、シンパシーのようなものを禁じ得ません。

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