月とウサギの民俗学
月のウサギはなぜ餅をつくのだろうか。
月のウサギはなぜ餅をつくのだろうか。
1.ウサギの模様をつくった原因
2.古代中国の世界観
3.西王母
4.日本で描かれたウサギ
ウサギの模様をつくった原因
2012年、月周回衛星「かぐや」の収集データから、月のウサギの形として捉えられている39億年以上前の巨大隕石の衝突によりできたプロセラム盆地であることを判明しました。
古代中国の世界観
古代中国の中国湖南省長沙市(前漢時代前期)の貴族を埋葬した墓から発掘された絵があります。そこにかかれた月の中には、うさぎとガマ(かえる)が描かれています。この月に動物がいるという世界観が「月にウサギがいる」の元である可能性が高いでしょう。
西王母
「西王母(せいおうぼ)」という、中国に住むと考えられていた女神がいました。
西王母は不老不死の薬をもつ女神とされ、漢代で特に信仰が活発でした。
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