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希望は、絶望を分かち合うこと/📕「死ぬまで生きる日記」

うつ病休職中のテキト〜な読書レビュー 第8弾

■ 読んだ本
死ぬまで生きる日記/土門蘭

■ ざっくり
10歳のころからずっとある「死にたい」という気持ちについて、カウンセリングを通して向き合ってきた2年間の記録。エッセイとはまた違う感じで本書のタイトルである”日記”という表現がしっくりくる。

■ 感想的なもの
ネット上のどなたかのうつの時に読んだ本に名前が挙がっていたので読んだ。

わたしは「死にたい」と思ったことはないけど、少し前に「消えたい」と思うことが何回かあった。もう思いたくなくて毎日必死でなにかをしている。

こうなるまではずっと「死にたい」と思うことがダサいと思ってた。だから自分がうつになかったら手に取らなかったと思う。
でも本当に読んで良かった、良い本に出会えて嬉しい。

私は昔からじぶんの内面で思ってる本当のことを話そうとすると涙が出てくる性質があり、相手も困らせるし自分も恥ずかしいので、本当のことを言うのがニガテで、嘘をついてるわけじゃないけど本当の本当の気持ちを言えない。でも最近はちょっとずつ言葉にするようになった。そうすると新しい発見があるしちょっとスッキリするって気付いたから。

初めてカウンセリングを受けたあとの感想として「自立は、依存先を増やすこと」という小児科医の熊谷晋一郎さんの言葉が紹介されており、その先の「希望は、絶望を分かち合うこと」という言葉についても、カウンセラーに絶望を共有できたこととして言及されていた。

この本を誰かが読むこと自体が「希望は、絶望を分かち合うこと」になっているんじゃないかと思った。

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