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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#詩

土竜のひとりごと:目次

これまで書いたものを見直して整理しています。 貧乏性の僕はなかなか思い切って捨てることも…

空を飛ぶ土竜
3か月前
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第296話:🟡置き手紙:詩

「置き手紙」 家に帰ると 灯りが消えていた 鍵で玄関を開けるが 中には人気がない とりあえ…

6

第285話🟡(詩):傘クマ

今日も雨。 学校の校門に、シロクマのぬいぐるみが落ちていました。 水たまりにうつぶせにな…

11

第277話🟡(詩):肉球

肉球・・。 にくきゅうと読む。 とても言いにくい。 でも、なんだか愛らしい。 正しくは蹠球…

5

第270話:詩:自己嫌悪

どうでもいいことを ふと思いついたりするもので、 この間 通勤の帰り道、 ほとんど信号にかか…

51

第260話:詩:アラモ

アラモという映画があり アラモという砦を守る 男たちの話だった 勝てるはずのない大軍を相手…

13

第237話:カミさんとトカゲ:詩

カミさんの報告によると うちの縁の下にトカゲが棲みついて カミさんが草取りとか洗濯をしていると ひょっこり顔を出すのだという この間、子どもが生まれたそうなのだが ふと覗いてみると その子どもが蜘蛛の巣に絡まって ぐるぐる巻きになっていた カミさんはそこで 糸からはずしてやり 体に絡みついた糸を小枝で取ってやったのだが しっぽに糸がぐちゃぐちゃに絡まって はずそうと試みたが 取れないままその子供は逃げてしまったそうなのである 別にどうでもいいとは思ったが カミさんが懸命

第225話🟡(詩)100円ショップ

なんとなく寂しくなってしまった日には 百円ショップに行くといい いかにもちゃちで いかにも…

4

第212話🟡(詩):18歳の僕がいた風景

人いきれのする駅の通路 流れゆく人混みにけおされながら 突然 わけもなく 叫びたくなったこ…

4

第155話:れんげみち:父の死

その日 僕の道を 陽があたたかく照らしていた 春が春らしく輝き始めた 田んぼのあぜ道 れん…

14

第133話:焚き火

もう昔々の話である。 ある時、新しいメールアドレスを作った。 脳に余裕のない僕は、たいて…

31

第100話:天の国に王様がいました

天の国に王様がいました。 王様は誰にも負けない 優れた人になりたい と思っていました。 あ…

空を飛ぶ土竜
4か月前
44

第68話:雨とてるてる坊主

雨の降る日は さびしくて  あなたに会ひに ゆけません 雨は嫌ひでないけれど あなたに会…

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第32話:命の摂理

退職者を祝う宴のたけなわ。 退職者の一人である老教師が 「皆さん、聞いて下さい」 と、突然席を立って大きな声で言った。 一同、静まりそちらに注目すると、 皆さん、私は長年かかって人間が癌に冒される仕組みを解明しました。 それをご披露したいと思います。 そう、老教師は言った。 物理を専門とする教師だった。 どちらかと言えば目立つところのない、 風変わりなところのある人で、 それゆえ一部の若い教師からは 冷笑の対象となりがちである、 そんな人だった。 一同、半信半疑だ