第225話🟡(詩)100円ショップ
なんとなく寂しくなってしまった日には
百円ショップに行くといい
いかにもちゃちで
いかにも安物なんだが
圧倒的な物の数
ごちゃごちゃと賑やかに
いかにも楽しそうに並んでいる
ほうきや洗濯バサミ
ペットフードに文房具
鼻めがねとかパンツとか
茶碗、スプーン、手品の道具
お菓子におもちゃ、植木鉢・・
「おお、こんなものがあったのか」とか
「おお、こんなものが百円か」とか
そんな些細な感動に
思わず笑ってしまうのだ
まるで子供の机の引き出しを
ひっくり返してみたようで
たいした役にも立ちそうにないが
妙にキラキラ見えたりもする
今日、僕は
ニンジンの縫いぐるみ?を発見し
これを
冷蔵庫の野菜室に入れておこうと考えた
カミさんの呆れた顔が
目に浮かぶようではないか
■土竜のひとりごと:第225話