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香港映画

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2024年12月の記事一覧

散步香港143 < 長洲 / 久別長洲 重逢記憶 - 長洲電影之旅 >

散步香港143 < 長洲 / 久別長洲 重逢記憶 - 長洲電影之旅 >

「久別長洲 重逢記憶 - 長洲電影之旅」という電影ロケ地巡りツアーに参加してきた。「團長:《電影現場之旅》作者 奇夫」とある。この奇夫氏は香港電影ロケ地巡りの始祖だそうな。

実はこのツアー、Facebook で見かけたのだけれど『久別重逢 The Last Song For You』のロケ地巡りだというので、まだ観ていないしと申し込んでいなかった。

前記事 電影鑑賞記『點對點 Dot 2 Do

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散步香港142 < 尖沙咀 / 周潤發慈善攝影展『香港・晨』HONG KONG MORNING @海港城 >

散步香港142 < 尖沙咀 / 周潤發慈善攝影展『香港・晨』HONG KONG MORNING @海港城 >

發哥が撮った写真の展示が行われていると聞いていて、終了間近の今日になってやっと観に行けた。

これは非売品らしい。写真なのか絵なのかどっちだ?というタッチに仕上げてある。なかなか面白い。

上記以外の写真は上質紙にプリントしたものを売っている。チャリティだそうだ。ほとんどの作品が HK$18,000、發哥自身が映り込んでいるものは HK$28,000とわかりやすい値段設定。

こんな感じで完全にオ

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電影鑑賞記『點對點 Dot 2 Dot』(2014)

電影鑑賞記『點對點 Dot 2 Dot』(2014)

嶺南影像というプログラムで『點對點 Dot 2 Dot』を上映していたので観に行った。

2014年の作品。大阪アジアン映画祭で上映されたおかげで導演の Amos Wong 黃浩然や音音姐こと Susan Shaw 邵音音と仲良くなった。もう10年も前になるのか。感慨深い。

ストーリーを大雑把に紹介すると、黃雪聰(陳豪)が様々な場所にこっそり書いた線結び用の点に気付いた曹小雪(蒙亭)が線結びを完

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電影鑑賞記『這裡是吾家 Here』(2024)

電影鑑賞記『這裡是吾家 Here』(2024)

おひとりさま聖誕節3本目は『這裡是吾家 Here』。随分前から trailer を観てとても期待していた1本。

カメラ位置(アングル)を固定し、その家で過ごした家族の物語を追いかける、というような感じの謳い文句だった。アングルを固定して描くというのがとてもチャレンジングだし、Robert Zemeckis と Tom Hanks は傑作『阿甘正傳 Forrest Gump』のコンビだし、絶対に面

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電影鑑賞記『教宗選戰 Conclave』(2024)

電影鑑賞記『教宗選戰 Conclave』(2024)

おひとりさま聖誕節2本目は『教宗選戰 Conclave』。タイトルそのまま教宗(教皇)選挙戦をベースにしたサスペンス・ドラマ。

斜め上に出てる光は単に劇場のライトの映り込みなのでポスターにはありません、念のため。

時間があったことと、なんとなく面白そうだったので観た。当然ストーリーの予習も無し。タイトルで教皇選挙戦だなとだけ。

出演者はハッキリ言って Isabella Rossellini

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散步香港141 < 西灣河 / 影像抒寫 City Portraits - 香港電影與都市文學 Hong Kong Film and Literature@香港電影資料館 >

散步香港141 < 西灣河 / 影像抒寫 City Portraits - 香港電影與都市文學 Hong Kong Film and Literature@香港電影資料館 >

久しぶりに行った香港電影資料館でこんな展示をやっていた。「影像抒寫 City Portraits - 香港電影與都市文學 Hong Kong Film and Literature」。

映画化された小説などを採りあげた都市文学と映画の関連性についての展示という感じかな?

この柱になったスクリーンに流れる映像が肉眼だととても観難いのだけれど

スマートフォンで写してみるとあら不思議。綺麗で見やす

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電影鑑賞記『虎毒不 Montages of a Modern Motherhood』(2024)

電影鑑賞記『虎毒不 Montages of a Modern Motherhood』(2024)

東京国際映画祭2024で『母性のモンタージュ』という邦題でジャパン・プレミア公開された作品。

監督の Oliver Chan 陳小娟は『淪落人 Still Human』でその実力を知られている。この作品も期待して鑑賞。

『淪落人』と同じく、市民の日常生活の状況や起伏を丁寧に描いている。自身が母親となったことで感じたあれこれを伝えたかったとのこと。

母親になるまでわからなかったこと、街で接した

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散步香港138 < 啟德 / 『九龍城寨之圍城』搭景 撮影セット@AIRSIDE >

散步香港138 < 啟德 / 『九龍城寨之圍城』搭景 撮影セット@AIRSIDE >

AIRSIDE に引っ越してくる前、香港國際機場にこのセットがあった時の様子は以前の記事 『九龍城寨之圍城』搭景 撮影セット@香港國際機場 にてどうぞ。

さて、オープン早々に行ってきましたよ。仕事終わりの6時半に行ったので行列はそれほどでもなく、待ち時間15分と書いてあったけれど10分もかからずに入れた体感。

入り口前には大排檔。

これの右側の宣伝ポスターを撮ったつもりだったのにどうやらミス

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『The Prosecutor 誤判』11/12/2024 優先場写真館

『The Prosecutor 誤判』11/12/2024 優先場写真館

2024年12月11日・保良局による包場の慈善首映禮。クルーに回って来たチケットで行ってきた。iMaxなのでスクリーンがデカい。どれだけデカいかわかっていただけるだろうか。

しかもC列だけれどA列が無いので、実質2列目。隣が空いていたので隣へ乗り出して寝転がって観たけれど、それでもスクリーンが視界に入りきらないし、真下から見上げる状態なのでスクリーンが光ってよく見えないという悲惨な席だった。

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電影鑑賞記『淺淺歲月 Truce Love, for Once in My Life』(製作2024 / 香港公開2025)

電影鑑賞記『淺淺歲月 Truce Love, for Once in My Life』(製作2024 / 香港公開2025)

いつものことながら全くの前情報無しで鑑賞。主演さえ誰なのかチェックせずに観に行った。香港亞洲電影節も全く行けなかったので同映画祭での首映があったことも知らなかった。全くのノー・マーク状態。

数日前に会った Fruit Chan 陳果導演が「俺の《淺淺》が’」「《淺淺》はな」と広東語を嗜む日本人からすると非常にアブナイ音を連発してくれたので、むむ?何のこと?ああ新作?程度の了解だった。てっきり新し

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『日本映画の「働き方改革」現場からの問題提起』を読んで香港電影界と比較してみた

『日本映画の「働き方改革」現場からの問題提起』を読んで香港電影界と比較してみた

「action4cinema / 日本版CNC設立を求める会」からのメール・マガジンでこの本を知り、読んでみた。港日合作映画をメインに香港電影制作現場に関わる者として日本の現場も経験しているので、第一章から第三章までは「そうなのよ!」「でしょう?」「私もそう思ってる!」尽くめだった。それぞれに私の経験を記しておく。

第一章 日本映画の「現状」

過重労働の部分で、制作部スタッフが疲労と寝不足から

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李小龍生誕84周年記念イベント 陳福慶氏トーク『我係Thomas! 俺はトーマス!』

李小龍生誕84周年記念イベント 陳福慶氏トーク『我係Thomas! 俺はトーマス!』

2024年11月27日 李小龍會イベント

李小龍生誕84周年記念イベント 陳福慶氏トーク『我係Thomas! / 俺はトーマス!』

龍哥のお誕生日が水曜日という平日ど真ん中だったので、お勤めの方も参加できるようにと夜8時から香港電影資料館にてトークのみ開催。

話者は複数の龍哥作品に出演した Thomas Chan 陳福慶氏。『猛龍過江 The Way of The Dragon ドラゴンへの

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散步香港136 < 赤柱 / Hong Kong Sea School 香港航海學校 >『The Orphan / 人海孤鴻』拍攝地

散步香港136 < 赤柱 / Hong Kong Sea School 香港航海學校 >『The Orphan / 人海孤鴻』拍攝地

2024年11月23日、Hong Kong Sea School 香港航海學校の Open Campus Day に行ってきた。実はここ、李小龍主演『The Orphan / 人海孤鴻』(1960) の拍攝地なのである。

そうそうない Open Campus Day ということで李小龍會で事前に連絡を取り、李小龍生誕84周年記念イベントその1として会員一同で参観させていただくことになった。

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