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連載童話「桜と一粒の砂」(第三話 大きな岩)
(投げ銭方式ですので無料で読む事ができます)
この渓流の、ずっとずっと昔の姿でした・・・。
美しい渓流の中に、そのどっしりと腰を下ろした岩はありました。
その大きな岩が、いったい何時からそこにあったのかは・・・。
この渓流に大昔から住む、ヤマメやイワナ、サルやカモシカやツキノワグマたち。
そして、カワガラスやキセキレイなどの鳥たちに。
サワグルミにモミジやブナの木の植物たちなど、この
連載童話「桜と一粒の砂」(第二話 大空へ)
(投げ銭方式ですので無料で読む事ができます)
草原に咲く、クローバーの花たちの話を聴いているうちに、いつのまにか私の眼は鳥の目と成って、大空へと飛び立ってゆきました。
大空を飛ぶ、私の瞳には、海岸へと流れ込む川の流れがキラキラと光って映っていたのです・・・。
鳥となった私は、翼を羽ばたかせ川を遡りました・・・。
どれくらい飛び続けたでしょうか。
広かった川幅は徐々に狭くなり、水の流れも心
連載童話「桜と一粒の砂」(第一話 丘の上に立つ一本の桜)
(投げ銭方式ですので無料で読む事ができます)
「丘の上に立つ一本の桜」
海岸の、砂浜の見える丘の上に、一本の桜の木がありました。
桜の木には、美しい花が咲きほこり、枝には花の蜜を吸う鳥や、翼を休める鳥たちが集っています。
桜の木がある場所に立つと、遠くの岬の先端に立つ灯台と、その先に続く海原が見渡せます。
潮風も吹く、このような場所に、どうして桜の木があるのでしょうか・・・。
「クロー