明治神宮外苑のいちょう並木に初めて行ってみた
東京に住んで、おおよそ10年。
明治神宮にはよく行くが、明治神宮外苑のいちょう並木は行ったことがないと気づいた。
ということで、初訪問してみることにした。
まず降り立ったのは、青山一丁目駅。
駅を上がると、何やら車が展示されていて、植え込みには可愛い人形がお茶を飲みながら雑談をしていた。
信号待ちをしていると、手袋が置き忘れられていて、持ち主は片手だけ寒くなっているのかと想像してしまう。
そんなこんなで、駅から徒歩8分くらいにある、あの有名な場所を目指した。
ふと見ると、スタバのカップが置かれている。
というより、捨てられている。
きっとオシャレアイテムとして購入したけど、用がなくなったから捨てたに違いない。
スタバのカップを持ちながら、散歩をする海外スタイルは、いつから流行り始めたのだろう。
ちなみに、自分はコーヒーが飲めない。
そういえば、カメラを好きになる前に、四季折々の風景をじっくり楽しむとか、自ら探しに行くなんてことはほぼしなかった。
自然とか、緑とか、そういうのは好きではあったものの、わざわざ人が多い観光スポットに行こうという気が起きなかったのだ。
だが、カメラを持ったら、無敵。
苦手な場所でも、カメラがあれば突撃できる。出不精な人にはぜひオススメしたい。
さて、いちょう並木に着くと、人の多さに面食らった。
予想はしていたが、人が立ち止まって映え写真を撮るから、列が全然進まないのだ。
せっかちな自分は、間をすり抜けながら進む。
やはり、話題の場所だけあって、整然と並んだイチョウが黄色く色づきすばらしい場所だ。
足早に進んていたのだが、ふと人々がそれぞれ過ごす姿にもなんとなく興味をそそられて、カメラのシャターを切る。
これが意外に楽しくて、人間観察をすることにした。
本来の目的から横道に逸れるのは、もはや私のお家芸と言っても過言ではない。
自分もインフルエンサー的な撮り方にチャレンジ。
犬たちも多く参加していたが、特に小型犬が踏まれやしないかハラハラしながら見守ってしまう。
お察しの通り、犬派である。
とはいえ、時折飼い主を見上げながら、イチョウ並木で過ごす時間を楽しんでいるようだった。
さて、いくらカメラを持った無敵状態とはいえ、リミットはある。
任天堂の某赤いおじさんだって、スター状態はあの音楽が鳴っている間だけだ。
人ごみ滞在の許容限界に近づいてきたため、そろそろこの場から抜けることにした。
長時間ここに居続けられる人たちは、きっと何か特殊な訓練を受けているのだろう。
人ごみから抜けて、少しホッとしながら歩いていると、置き去られたものを見つけた。
少し前の時間だったら、写真を撮られて、必要とされて、大切にされて、チヤホヤされていたはずなのに、今やその辺のゴミと同じ扱いで簡単に捨てられた。
なんとも無常、役割を失うことの怖さを思ってしまう。
ただ、今は多様性の時代だ。
ゴミだと思えるものも、見つけた誰かにとっては面白いものになるかもしれない。
そう考えると、これからの生き方や写真に関しても、価値は他人からの一時的な評価だけで判断しない自分でいたいと思う。
つまり、何が言いたいかというと、これから好き勝手に写真を撮り、楽しんだ報告をここにアップしていくだけのnoteになるという宣言だ。
イチョウ見ながら、何を考えているんだって話だが、こういう無駄な脳の使い方もまた得意分野である。
そんなこんなで、初の外苑前のイチョウ並木は満喫できた。
多分、また行くとしても、滞在時間は10分くらいになると思う。
📷PENTAX KF