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【ネタバレ有り】THE FIRST SLAMDUNKを観た感想

バツイチ子持ち京大卒元メガバンカーで最近までプログラミングスクールに通っていた総一郎(人生2周目)です。



昨日待ちに待ったスラムダンクの映画を観てきたのでその感想を。

ネタバレ有りで書くので、ネタバレされたくない方はここでそっと閉じて欲しい。
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▼ 【ネタバレ有り】THE FIRST SLAMDUNKを観た感想
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僕はスラムダンクの連載中にジャンプ本誌で読んでいたような現役世代ではない。

一通り連載も終わり、アニメも終わり、ケーブルテレビとかでアニメが何度も再放送されてそれを同級生たちが見て面白いと騒いでいた世代だ。

完結した後に単行本を同級生から借りて読み、あまりの面白さに感動した。

当時中学生か高校生でお金も無かったのでマンガなんてNARUTOくらいしか買ったことがなかったが、

迷わず購入を決めた。

ちょうど完全版が発売され始めていたので、それを毎月心待ちにして購入した。

好きなマンガは?と聞かれたら食い気味に『スラムダンク』と答える。

それくらいファンだ。

ネタバレされたくはなかったのでSNSでスラムダンクということばがチラついたらすぐに閉じて映画鑑賞に備えていた。

今回原作の井上雄彦先生が映画製作にも関わっているのでファンをガッカリさせるはずはない。とか

古参のファンからも絶賛されているという前評判も聞いていた。

たしかに、コミックの電子化を許容しない有名漫画家など井上雄彦先生くらいだというくらいに作品へのこだわりが強い井上先生のことだからガッカリすることはない。

そう思い、期待値を上げに上げて本番に臨んだ。


前フリが長すぎて恐縮だが、それほどファンであり期待値も高く映画を観た僕の感想はどうだったか?

以下に良かった点、個人的に良くなかったと感じた点を羅列する。

【良かった点】

漫画では描かれていなかった部分がめちゃくちゃたくさん描かれている


マンガに描かれていない部分が明かされるのはファンとしてはたまらない。

りょーちんの生い立ち
山王戦前日に夜風に当たりに行った時に何が行われていたか
みっちーがりょーちんを潰そうとしたきっかけ
みっちーが安西先生に後ろめたさを感じて身を隠すシーン

などなど、映画オリジナルストーリーがアツい。

井上先生の絵が美しすぎる


オープニングで湘北の5人と山王の5人が鉛筆画で描かれて動き出すシーンはカッコ良すぎて震えた。

山王戦だというネタバレはされていなかったので、

「やっぱり山王戦やったんか!」と興奮した。

最後の20秒間の無音演出がカッコ良すぎる


マンガでもほぼ1話まるまる文字無しという革命的な演出をした井上先生だが、映画でもやってくれた。

手に汗握る最後の20秒間、無音で描かれていて、本当にあの試合を目の前で見ているかのような、

この後の展開を知っているのにも関わらず息を呑んで心臓バクバクで見てしまうような演出が素晴らしかった。


【個人的に良くなかったと感じた点】

りょーちんの過去が辛すぎる


スラムダンクは弱小高が全国制覇するかと思わせるほど躍進するという、弱いものが強いものに打ち克つジャンプの王道ストーリーだ。

ただ、赤木にしろミッチーにしろ流川にしろ花道にしろ、明らかに体格にも才能にも恵まれているメンバーばかりで、

「そらこんだけ天才集めたらそうなるやろ」

と思えなくもない。

だからこそりょーちんを、体格や才能に恵まれた天才ではないキャラクターとして描きたかったのかもしれないが、

個人的には過去のストーリーが悲運すぎて、

「そこまで悲運なものにしなくても…」

とかわいそうな気持ちになってしまった。

CGが動いてる感


最新の技術を使われている感じでとてもリアリティの有る綺麗なアニメーションなのだが、

どうしてもぬるぬるとポリゴンが動いている感が否めないところも有って気になってしまった。

マンガ本編と違う展開に少し納得感が無かった


マンガ本編で、湘北の大黒柱赤木が圧倒的な格上である山王工業の河田に劣等感を感じていつものパフォーマンスが発揮できずに打ちひしがれるシーンがある。

タイムアウトも取るわけにいかず、大黒柱の不調にチームメイトも監督もどうしようもすることができなかったが、

神奈川のライバル校の選手、魚住が「泥に塗れろよ」と声をかけにコートまで侵入してくれ、赤木の心が救われ、そのおかげで湘北が息を吹き返す。

…というのがマンガの胸熱展開なのだが、映画では自分で勝手に立ち直る展開になっていた。

原作への愛が強いからこそ、「そんな簡単に立ち直れちゃうんかい!」と思ってしまった。


もう一点、みっちーがバスケ部に戻るシーン。

怪我をしたりょーちんとみっちーがともにバスケ部に復帰するのだが、

みっちーがバスケ部を潰すために体育館に殴り込んだ描写は無かった。

これは体育館殴り込みが無かったことになっているのか、描かれていないだけなのか分からないが、

もし前者だとしたら「安西先生、バスケがしたいです…」というみっちーの名言もなかったことになるのでそれは悲しいなぁと思った。

桜木花道の声優さんがやっぱりジャイアン


桜木花道の声優さんはドラえもんのジャイアンの声優さんなのだが、どうしても花道が話すたびにジャイアンが過ぎってしまった…

別にアニメをよく見ていたわけではないので前の声優さんにこだわりがあるわけではないのだが、

花道はおちゃらけたお馬鹿キャラなので、もう少し高い声の方の方がイメージに合っていたなぁと思う。



まだまだもっと細かく書きたかったが長くなるのでこの辺にしておく。

ちょっと否定的な点の方が多く見えてしまうかもしれないが、

原作への思い入れが強すぎるがゆえのものなので聞き流していただけると幸いだ。

作品としては非常に面白いし、

「漫画家ではなく映画監督か脚本家でしたっけ?」と聞きたくなるほど巧みな構成になっているし、

映像も今まで見たことないほどリアルで綺麗で、躍動感溢れるアニメーションで、

素晴らしい作品だ。


一度では見逃している部分や勘違いしているところもたくさんあると思うので、改めて原作を読み返してもう一度映画を観に行きたい。


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