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そもそも話が入るかどうか

バツイチ子持ち京大卒元メガバンカー現在転職活動中の総一郎(人生2周目)です。


「『使えるかどうか?じゃなくて必要かどうか?でモノを捨てないと片づかないよ』と弟に言っても怒っちゃって話が通じないんだよね」

という悩みを聞き、

「もしかしたら全く関係ない雑談とか趣味で共感を得るところから始めた方が早いかもしれないね」

と僕は答えた。

正しいか正しく無いかよりも、そもそも話が入るかどうか?という壁が立ちはだかることが良くある。

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▼そもそも話が入るかどうか
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以前『何を言うかより誰が言うか』という記事を書いたが、このタイトルの通り、同じ内容を言ったとしても、近しい関係の人だからこそ話が通らなかったりする。

親の話には「うるさいなぁ」「分かってるよ!」と聞く耳を持たなかったりするし、夫婦間や兄弟姉妹間でもそうだ。

関係が近しいほど、「いやいやお前も人のこと言えんやろ」とか反発したくなったりするし、

あまりに身近な存在すぎて「本当かよ?」と内容を疑いたくなってしまったりする。

自分もそうなのだから、相手も自分に対してそう思っていることが多い。


いかに内容が正しかろうと相手が納得してくれない時は、相手に聞く姿勢がそもそも無いことがあるということだ。

「内容が正しかろうが、正しくなかろうが、この人の話は聞くに値しないし、否定しよう。」

と思っている可能性が有るのだ。

仲が悪いときは特にそうだ。

実際、離婚する前の僕ら夫婦はそんな感じだった。

こういう時、「○○が聞く耳を持たない」と相手の聞く姿勢がないことを問題にしたいところだが、

相手を変えることはなかなかできないので、

こちらが相手にとって「聞くに値する人間」「話を聞いてみようかなと思える人間」になるというアプローチをしなければならない。

「この人は本当に話が通じないなぁ…」とイライラしたいのもやまやまだが、

本当に話を通したければこそ、イライラするのを抑えて、むしろ仲良くなる方法を探るのが遠回りに見えて近道だということだ。


だが、もうそこまで関係がこじれていたら修復はそう簡単ではない。

血のつながった家族であれば切っても切れないので根気強く仲良くなる努力をして、長い時間をかけて話を通すというアプローチを取った方が良いが、

友人関係だったり、仕事上の付き合いだったりした場合は、距離を置いた方が良いかもしれない。

夫婦だったとしても離婚した方がお互い幸せかもしれない。


『もっとこうしておけば離婚しなかったかもしれないという反省2つ』という記事で書いた内容と通じてくるが、

その場の議論に勝とうとするより、普段から愛情表現をして好意を持ってもらった方が、長期的に見て自分の主張は通りやすくなったりするということだ。

論理性だったりトークスキルだったりを磨くよりも、常に好意を勝ち取っておくことこそが最強のコミュニケーション術なのかもしれない。

コミュニケーションとは、なかなかに容易ではない。

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