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20241220「スカートの裾」

スカートの裾が揺れ
わたしはわたしを忘れている
何処に居ようと
何処に在ろうとも
わたしの何処かは
既に忘れつつ
先延ばしにしては
帰って来るものを
受け止め
受け入れはしないが
その提示を仔細に観察して
さてどうしようかと
一旦横へ置いている
時間が経ったらまた膨らむけど
はらりと閉じて目配せをする

とうに忘れ
もう要らないものばかりだと
そう思ってから
随分が過ぎて
経過の態度を
横撫でしては
髪を梳く
所々に点在して
それらをその都度収集し
わたしを再集合したのなら
その目の前の事象に
放り投げて
何が出るのかを確かめてみよう
遠目から拡大鏡を前後させ
合わせ鏡の隙間を解く

なぜならって
理由もないから
あなたに投げて
帰って来るのが
今のわたし
どうだっていいでしょって
言いたいくらいに
未だそこに居て
繰り返すごとに
もううんざりで
荷物を整理して
荷造りの準備
何処へ移動するかは
決めてないけど
もうそんな時間を紡いでいる

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snufkinsmile
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