20241225「いたずらっ子のプレゼント」

あのいたずらっ子は
今もあの時のように
誰かを笑わせたり
変な行動したり
違う方がいいのだと
そんな感じで
誰かを引きつけ
はらはらもしたりして
またかとも思ったり
やっぱりとか
危なっかしいけれど
憎めないのは
自分の中にもあるから
それらを受け入れている
あの子にもプレゼント来てるだろうか

遠くからの
そしてもう名前もあやふやで
それでいて憶えているのは
自分ごとのようで
勝手に記憶を捏造してまでも
わたしのどこかは
隠れたり出てきたり
いつかの誰かは
わたしだったのかもしれない
いや、そうとも限らないとか
どこかの土地で
暮らしているのだろう
離れているのに
まだここにあるもの
呼んでみたら応えてくれること

今を忘れつつ
次の瞬間に炎が揺れ
ふっと息を吐いたら
一瞬暗がりが包み
また明かりを灯す
膨大な闇の中を
あちこちから光を射して
その道のひとつを選択している
それがどこに着くのかは
誰も知らないが
どこかへと誘われ
今とそれ以外を包括させて
今に戻って来る
忘れたはずのあの子が
影と一緒に踊っている