20240602「蛍日」
投げ出して
打ち捨てる
汚いと思い
掠れた傷や
剥がれた涙
月日を解いて
それに感謝をする
まだ間に合うのなら
手を施そう
丁寧に一膜を揃え
元に近い位に
素肌を通す
息吹を整え
裏表
馴染むくらいに
毎日を落とそう
それぞれの変化に目を向けて
そのどこが何にを求めているのか
わたしの思惑では
まだ施す余地があるのでは
そう思いつつ
広げた陣地で
物ものが転がる
側面の裏
内部の空洞
募る関係性を切りつつ
また綻びを結ぶ
わたしを集め
知らないわたしに気付いては
少し安堵
聞こえてくるまでは
静かにしていてもいいだろう
渡された値を
増減させ
凡庸をあからさまに撫でる
均等の隙間に於いて
縮尺の砌で立ち尽くしてもいい
飛び越える落下の最中
最早その瞬間の連続
着地を拒みながら
その上澄を転びながら
背泳ぎで息を繋ぐ
漣の丼を小さく囲い
野辺の花に届けよう
煙の煙たさで
薄目で凌ぎ
朦朧の界隈を
再度渉猟に遍く般を渡すことにしよう
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