20241223「水類の循環」

繰り返すたびに
忘れてしまって
降り積もるのは
いつものこと
降っては溶けて
白さを増しては
汚れてしまう
その印象は
自分事のように
泥にまみれ
叶えきれない
願いの類い
安寧の流離さへ
どこそこを廻り
ここへ戻って来る

冷たさを通り過ぎ
凍える心拍を数え
内心を滾らせては
有象無象として上乗せされて
凍った地面を滑りながら
下へ下へと下りつつ
すってん転んで
うわのそらのように
その空気を吸って
空を見上げている
これでいいと思い
また突っ伏して
それらを受け止めている
前を払い
その先を見ている

少しずつ凝固しては
融解の連続で
灯火を迎える
誰が紡ぎ
誰が言祝ぎ
その合間を充たすのだろうかと
その空白を誰もが受け持って
これかあれか
試しつつその成功を
今に待っている
汚れたそれらを流し
ひとつひとつ当て嵌めて
自分と誰かを考慮しながら
自分たち事として
その結晶を喰んでいる