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20240730「OK,さよなら」

どれを選んでもいいのなら
はて、どれも選ばない
もしくは、その豊富で
かすかすなそれらを均等に
見做す方便を傍に
蔑んでは持ち上げて
件の様子を仔細に乗じる
外は雨
内にも湿気が押し寄せ
白さで煙るように
雨垂れを受ける
どれが来てもいい
何があってもいい
わたしはどこかで大丈夫
そんな気がして
転げながら
恥ずかしくもあったりする

遂に今日が来るのだとして
待っていた片割れをもって
その時間を再接合し
わたしはわたしになって行く
その時間の粒での接点では
異和さえ宥め
融合の不和を認め
わたしはもうそのわたしではないとして
そのまま降りる
その段階の一段さえ
愛おしいとするのなら
せめてもの瞑りと開眼を交互に滲ませ
淡いの調整に赴いている
意識以外のことだろうから
わたしには関係ないとすることもできる
知らんがなと空虚に放ち
次の場面へと移行している

受け入れた事象を絡ませ
過ぎ去るその時を混ぜこぜにし
判断できないくらいに
もう速さは秒の隙間を埋めている
ぽこぽこ浮き出て馴染み
下へ下へその流れを見つつ
まだ上がっている雲たちで遮り
夏だというのに
冷房を下げさせ
日中の暑さで弱ってしまう
砕かれた細胞のどこかでは
まだ余裕もあったり
またはその反対
ここを出て
新鮮さを投与して
違うわたしを混ぜに行こう
さよならの瞬間を刻みつつ歩く

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