20240921「星の砂」
揺るぎないもの遠く
わたしのどこかを経由
許されないもの近く
あなたの底を浚う
ごまかし聞かない
それでいて
どこかで傾け
微細なひびを撫で
細々とした祭日を
一瞬で乗り越える
機微の象徴
折り畳まれる時間の滓
まぎれも無い泡のようにして
瞬間に弾く
打たれたのはどこ
裁定も解けている
差異を設け
ことごとに穿ち
ばら撒かれる
誰かの真実
いいわるいの彼方で
待っているのは
いつものような星屑
手に入れたその粉を塗し
記憶のどこかに仕舞っておく
いつか誰かが気づいて
またその出来事を閉じる
空気の期待を折り
見なかったとするのは
わたしたちの得意分野
地平の淡紅色をにじませて
朝のひかりを受けている
どれもが網様
写されない照射
届くのは微かな指令
掻き回すのは
誰の手から放たれたのか
柵を越えつつ
薙ぎ倒し
わらわらの方々を探して
小さなひかりを抱いている
細やかな干渉をもって
地面に下ろす
影絵の世界で
踊りながら歌う
調べの片隅で
もたげる問いの羅列
微塵となった星たちを掴む
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