20240912「ひとつの見解」
月が綺麗だと言ったのは
誰だったのだろう
じっと見ていたはず
けれど少しずつ移動しては
欠けたり満ちたり
じっとそこに居たのは
偶然ではない
それでいて僅かに動いて
もうそこには居ない
そこに居るのは
どこのわたしなのか
きっとあなたでもいいが
それぞれの言い訳で
揺れ動いている
さっと払い
すっと抜いて
虫の声が聞こえて来る
夜を越え
虫の音奏で
晩蝉はまだ歌っている
暑いのはもうそろそろに
次の季節を準備して
そこら辺に転がっておこう
ないものはないが
見えてないだけなのかもしれない
あるものとして想定していれば
そう困惑することもないだろう
けれどまた転ぶ
何回やっても転ぶが
その続きの先には
何があるのか
確かめに行こう
既に答えらしきは解っているが
それもまたひとつの見解
言い訳を破っては
更新する度に
わたしを揺さぶって
美しさの思惑を摩り
何がそうなのか
溢れるのはどの感情なのだろう
そうやって日々を過ごす
何も大層なことでもなく
ただその時をわたしに落とし
砕けつつそのままに在る
適当でも真面目でも
ころころ転がり
反転の様子を仔細に踊る
秋祭りの準備で忙しいが
収穫が済めば
暫くは休めるだろう
ふっと息を吐いている
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