20240909「違う風景」
違う風景を見に
ありきたりの光景
いつも違うから
その時々でわたしを洗う
いつか見たのはもう忘れ
今日のそれもまた
遠くへと流れ
それでいて
わたしに蓄積されている
どの光景を選んでもいい
きっと別の感覚を引き起こす
現象のうつろいで
わたしの何処かが反応して
誰かと誰かが違う見解を示す
わたしは気にはしないが
あなたはきっと別のことを言うのだろう
季節は巡る
気にしてないわけではない
けれど過ぎ去りつつ
振り向きざまに
視界に入った何ものかを過り
それが何だったのかを
思い出せないまま
それを残し
更に進んでいる
いつかと似たような感覚だったとしたら
その雰囲気を参照して
そう言うことだったとしておこう
意識してないまま
その切っ掛けを摘んでいる
花弁が落ちるその様子を
仔細に受け取っている
然もなくば流れ
わたしも同然だとしておこう
何かが違うが
その差異を捉えきれないまま
次の事象へと入って行く
暑さを冷まし
状況は靄と霧で白さを纏うが
深い呼吸でじっと見つめては
落ち着きを取り戻しつつ
震える手で掴もうとしている
言葉以外のメッセージ
埒外の放擲
柵を越え
引っかかった足元で
バランスを過つ
花火みたいな砲弾の雨
轟音さえ耳を塞いでも
届いて来るもの
景色の色は何色もあるだろうに
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