20241126「夜の気配」
目には見えないが
空気が流れ
肌に届くのは
冷たいそれ
まだ眠い夜だとしても
既に抽象と具象を行き来して
その間を取り持つものを
探しつつ壊している
湿度に応じ
その時々を服を調整している
呼吸の鍛錬
静けさと強風
どこかで唸っている空隙で
聞き耳をたてる
心拍を聞いて少し安心する
宙を掴むように
掴めないものまでも
既に見ているように
それでいて
何も見えてはない側面では
次の場面を用意している
周りの事象を考慮し
ざわざわと
寄せて還す
無いものを
在るといい
その両面を担って
意味の問いを尋ねては
転んだ解を分断させ
空気に混ぜて漆黒とする
予感の段階を降りて
もう降りれないくらいに
地面に触る
上を見ては
星の位置を確認して
どこどこでの事件を
誰が見ていたのか
誰が知らんぷりしているのか
取りこぼす残滓を
再度引用しては
溢れるくらいに
もう平然として
自然の中に游いでいる
閉じたものまでも
既に開かれているとしても
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