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Photo by
take_kuroki
20241112「機微の囁き」
眠りに誘われ
眠りを覚まし
焚いた木片で
更に感覚を起こす
朝だというのに
静けさは
在るのかないのか
であるとすれば
鳥たちの声
隧道から過ぎて
辺りを飛んでいる
香ばしいそれを纏い
羽毛の中に潜ませて
まだ眠たいけれど
既に回転している
大きな雲を千切り
裁断するそれぞれの言い訳
大抵のことは見逃すが
大事なことならそうはいかない
何をそうして
何をそうしないのか
わたしに問われているようで
誰もそんなことを気にしていない
誰もが接続され
その接点を紡ぎつつ
忘却の方へと
細部を落とす
拾ったのは偶然で
再加工するのであれば
別の価値を生み出すのかもしれない
今かのさっきかの瞬間で
決定しているけれど
確定はどこどこに居ても
正確でもない
捉えるのは機微のささやき
何気ない零れを拭いて
何もなかったように
取り払われるけれど
別の所へと移動しただけ
あるいは変化しつつ
そのものの成分をかき混ぜる
各々の矜恃を吟味しながら
選択への態度を現し
臨むのは覚悟の勇気
誰も知らない初めてのこと
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