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20250123「誰かの祈り」

誰かの祈りは
わたしの祈り
別の所を経由して
少しずつ与えられる恵み
分け与えられたとしたら
その願いまでも
輻輳させながら
傾聴している
聞き取れない声だとしても
そのか細いそれらは
切先の先端で
零れそうなくらいに
もう溢れている
出来ることなら掬い
その抽象さを体感へと移す

余りにも大胆で
それでいて繊細さを転がし
気づけないくらいに
もう進んでいる
よく考えてみればわかるだろう
そして捉えられないものまでも
遍く偏在を経由して
現れてしまう
事象の転換
そわそわして
うつらうつら
何をしてもいいが
正しいことが蔑ろに反転し
再度転んだら正転へと補正しつつ
微細な点滅で呼吸するのだろう

詠唱の中を通り
静かながらも
機運を得て
邪をすり抜け
逢ったこと出会したこと
同時に垣間見ては
沈静化する炎の連続
うっすらとした霧雨を潜り
浮かんだ靄を通り抜ければ
聞こえない鐘の音さえも
届くことになるだろう
平穏でありつつ喧騒の惹起
流れ去る想いを存え
ふつふつと根底からの通知を
誰もが既に持っている

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snufkinsmile
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