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20240917「その角を曲がれば」

その角を曲がれば
違う風景が待っている
いつもの通りを眺めつつ
別の方向に舵を切る
一本通りが違えば
いつもとは違うことに気づくだろう
早く着きたければ
そんなことはしないけれど
どこを通っても
どこかに着くのだから
寄り道してもいいはず
誰もがすれ違い
気持ちのどこかで待っている
せせこましいのはわたしの方
新たな断面をうっすら切る

次の場面が待ってるから
知らない所へも行けてしまう
ここではないどこか
ここにしか居られないこと
彼方の方へと気持ちを飛ばし
その想像を描いて
そのように見つめているが
きっと思いもよらないことが出来て
わたしも巻き込まれつつ
巻き込んでしまうのだろう
小さな選択が大きなことを呼ぶ
それは気づけないまでも
どこかで芽吹き
知らないうちに萌芽を得ている
心の中では期待しながら
在りもしないことまでも既に在る

更地になったその前を
どうにも思い出すことが出来ない
確かに在ったのだけれど
風景が割れてしまって
新しい看板が立っている
ふと思い出す別のことは
記憶のどこかで反芻し
勘違いなのだろうけれど
それをそれとして受け取っている
どちらがどうだとかは
そう違いはないのかもしれない
流れの中で漂って
着地の練習
浮力の絨毯
淡いを募らせ
また在らぬ界隈を彷徨くのだろう

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