見出し画像

20241229「遅くて速い」

遅くて速い
翼に乗って
遠く近くへ
飛んで降りて
その風向きと
上方と下方を眺め
中間地点で
わたしを降ろす
どのわたしも
それぞれだけれども
それらを集めては
散会して
遠くへ放ち
または微塵を集めている
見られたのはわたしの方

だとしたら
あなたが見ているのは
一体何なのだろう
見えているのは
確かかもしれないけれど
その意味や観念は
既に失効しているかもしれない
無意識の意識を奏で
旋律に乗り降りしては
その前後のことさえも
過ぎ去っているのなら
どうやったって
可能か不可能かは
選択の余地を挟みながら
その一片をそっと挿す

気づけない範疇の伏線で
既に現れている観念の檻
誘惑に唆されて
ついつい着いて行ってしまう
子どもたちの列
いつかのわたしもそうだったのなら
今のわたしは何をしているのか
あなたは諭し
わたしはその耳さえ持ち合わせていない
なのに響く音階の振動で
勝手に揺れるのは
思い違いであっても
既に実行しているとすれば
新たな場面に遭遇するのだろう
既に充ちているとして進んでいる

いいなと思ったら応援しよう!

snufkinsmile
読んでくださってありがとうございます!サポートいただいた分は、noteの他のクリエーターのサポートに使わせていただきます😁

この記事が参加している募集