20240804「新しい記憶」
楽しもう
悲しもう
どちらでもいいが
それを享受して
毎日を送る
誰に送るのかは
わからないけれど
日々のこと
大事なこと
潜り抜け
熱を帯びる
川縁りに行き着き
大海に辿り着き
そこからどこへと
尋ねてみるが
冷たさと
震えるくらいにもう暑い
休みの日くらいは
怠惰として
にもかかわらず
相変わらずに
あれこれを募り
せっせと身体を動かしている
本を読んだり
草を刈ったり
洗濯したり
掃除もしておこう
来る日が訪れるのなら
選別して時間を豊かにしておこう
昼寝を挟んで
夕方までは思いを実現している
夜の暗闇の中に潜って
小さな明かりを灯し
テーブルに着く
一日を抱え
それを丸ごと自分として
受け入れられたなら
もう満腹なのだろうから
眠りの準備をしておこう
やれほれその時間も
また尊いのなら
一瞬たじろぎ
ためらいつつ落とす
螺子を回すように
発条を屈伸させ
深い眠りへ誘おう
照れてるだけの自惚れでも
やさぐれたささくれも
明日になれば
ようやく覚める
新しい記憶を始めている
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