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知らなきゃマズイ!よくある相続税の『勘違い』。 【お金の授業#14】

今回も前回に続き、友達の税理士さんに教えてもらった相続税について公開メモとして書き残したいと思います。

今回の相続税の授業は3つの項目で分かれています。
1:相続税の申告書は自分で作れるのか?
2:よくある相続税に関する勘違い
3:亡くなる直前の出金もアウト

1:相続税の申告書は自分で作れるのか?

相続税の申告書を自分で作る事が可能なのか疑問に思った私は、友達の税理士さんに直球でその質問をぶつけてみた。
友達の税理士さんの答えはこうだった。

『自分で作成できるが、激ムズである』と。

さらに私は『どれくらい難しいのか?』と聞くと
『確定申告の10倍以上難しいよ。』と返ってきた。

確定申告を経験した事がある身としては、それは想像するだけでゲゲゲ!と思った。

さらに税理士さんは続けた。
『家族の死後、精神も疲弊している状態で、イチから勉強して申告書を作るのはお勧め出来ない。もしも、自分で申告書を作りたいなら家族が亡くなる数年前から申告書の勉強が必要になる。』と。

それを聞いて、親に『あなた何か一生懸命勉強してるって聞いたけど何の勉強してるの?』と聞かれて、『相続税の申告書』って言いたくないなと妄想した。

さらに、申告書は、税理士でさえミスなく申告する事が難しいレベルとの事で、素人が作るのは至難の技であるとの事だった。

『相続税の申告書!どんだけだよ!』
と心の中でツッコミを入れざるをえなかった。

2:よくある相続税に関する勘違い

続けて友達の税理士さんが実際に経験した、よくある相続税に対する勘違いを教えてくれた。

それは、相続税を多く払いたくないために、家族が亡くなった後にお金を引き出して申告するというパターンだ。

これは前回の相続の授業でも触れていたが、基本的に亡くなった人の財産は、亡くなった方の死亡時点で財産が決まる。

そのため、亡くなった後に相続税対策として財産を引き出しても全く意味がないのだと。

仮にこれを知らずに自分で申告書を作って申告してしまうと、嘘の申告となり後々大変な事になってしまう。

面倒な申告の修正が必要になるだけでなく、課税回避行為として罰せられる可能性もあるそうだから注意が必要と話してくれた。

まさに以前のお金の授業で出た『無知の罰金』の話につながる。


3:亡くなる直前の出金もアウト

家族の死を悟り・・・
『まずい!このまま亡くなってしまうとメチャクチャ相続税取られちゃう!』となって亡くなる直前にお金を引き出す事も無意味なのだそう。

それは、亡くなる直前にお金を引き出しても課税対象になってしまう税金のルールが存在する為である。

なので、何も知らず『亡くなる直前で急に相続税対策をしても全く意味が無い。』と、友達の税理士さんは説いてくれた。

この亡くなる直前でジタバタしてしまう行為は、多くの人がやりがちな誤った行為であり、最終的にやる事が増えて大変になってしまう。

やはり、その点でも相続税には『専門的な知識』と、『事前の準備』が最も重要になってくると友達の税理士さんは話してくれた。


相続は専門家を入れてトラブル回避

改めて、相続税に関しては専門家に早めに相談をした方が良いと友達の税理士さんは話してくれた。

自分で申告書を作るのが大変な事は勿論の事、次回授業でお話をしてくれると言う『揉めがちな土地建物の話し合い』も、税理士のような第三者が入る事で話がまとまりやすいと経験則から話してくれた。

理由は、相続人だけで話し合ってしまうと、それぞれの私利私欲が入り混じり、まとまりづらいのが実状。
もらえる財産はもらっておきたいと思うのが人間の性であり、この光景は友達の税理士さんは幾度となく見てきたと言う。

更に、財産贈与で面倒なのが、二次相続という問題で、これは確実に専門的知識と経験則が必要との事。

この点に関しては、税理士さんが特にサポートに入れる部分でもあるという事で、次回の授業でわかりやすく説明をしてくれる事になった。

つづく。

相続の授業をしてもらった私の感想。

正直、私は両親の全財産は知りません。
しかし、生活水準を見ていると相続税は関係してくるようにも思えます。
だから、両親が元気な内に私自身がある程度の基礎知識をつけて、家族全体で相続について、友達の税理士さんを踏まえてお話する機会を作った方が良さそうだなぁと感じました。

両親が元気な内に相続の話し合いを持ちかける際に、私が相続に関してチンプンカンプンで話をするのは両親も何だか息子から財産を搾取されるようで微妙な気持ちになるだろうなぁと思うと、税理士さん並みの専門知識を必要とせずとも、相続税の制度の理解、ワードの理解、仕組みの理解をした上で、『なぜ?』生前から相続税の対策が必要か自分で話せる知識くらいはつけていきたいなと思いました。

そしてこの友達の税理士さんがしてくれる『お金の授業』で基礎知識は確実につくと確信しているのでこの先もしっかり学んでいきたいと思います。

次回の『お金の授業』

次回:『二次相続』と『土地建物の相続』について


この連載について

この連載は、学校では教えてくれない『お金の知識と知恵』を『基礎からわかりやすく』学ぶ事を目的とした連載です。

筆者が実際に友人の税理士さんに『お金の授業』をして頂いた内容を公開メモとしてnoteに記録しています。

なお、下記のバナーから、『お金の授業』をマガジンとしてまとめて読む事が出来ます。

【友達の税理士さん】萩原寛太郎税理士事務所の萩原寛太郎氏


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