ビタミンできれいを保つダイエット

“ダイエットとは食事を制限するもの”　と考えている方はいませんか？

痩せるためといって食事制限をし過ぎると、

筋肉や代謝が落ちて逆に痩せにくくなってしまったり、

肌荒れを引き起こしてしまったりと

実はデメリットの方が多くなってしまっているかもしれません。

【五大栄養素】

みなさんは、五大栄養素というものを聞いたことがありますか？

五大栄養素は人の生命活動を維持するのに必要不可欠な栄養素で、

炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルがそれに当たります。

炭水化物やたんぱく質は気にしていても、ビタミンやミネラルまで意識して

食事している方は少ないのではないでしょうか？

実は、これらはどちらもダイエット中に欠かせない重要な栄養素なのです。

そこで今回は「ビタミン」に絞って、その役割をお話ししたいと思います。

【ビタミン】

ビタミンは「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」に分けられます。

水に溶けるものを水溶性ビタミン、

油脂に溶けるものを脂溶性ビタミンといいます。

今回はビタミンの中でも、脂溶性ビタミンに注目していきます。

脂溶性ビタミンは、

ビタミンＡ、ビタミンＤ、ビタミンＫ、ビタミンＥの４種類です。

これらは油脂に溶けた状態で体内に蓄えることができるため、

サプリメントなどで過剰に摂取してしまうと

過剰症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

【ビタミンＡ】

主な働き　…　視覚機能の維持や、皮膚や粘膜の健康を守る　

ビタミンAは脂溶性ビタミンの中で最も不足しやすい栄養素です。不足すると、暗い場所で視力が低下する夜盲症になったり、肌が乾燥したり、ニキビや肌荒れが起きやすくなるなどのトラブルにつながります。

多く含む食品　…　レバー、うなぎ、人参、ほうれん草　

脂溶性ビタミンは、油脂と一緒にとると栄養の吸収率が高まります。油で炒め物にしたり、胡麻和えやアーモンドをまぶすなどの調理がおすすめです。

【ビタミンＤ】

主な働き　…　カルシウムとリンの吸収を促進し骨を強くする、筋肉の収縮

ビタミンDは、不足するとカルシウムが上手く吸収されず骨粗鬆症になったり、筋肉の働きが弱くなってしまいます。

多く含む食品　…　鮭、サンマ、きくらげ、干しシイタケ　

ビタミンＡ同様、油脂と一緒に摂ることが効果的ですが、実はビタミンＤは日光に当たることで皮下で合成することができます。１日１０分～２０分は日光に当たるようにしましょう！

【ビタミンE】

主な働き　…　抗酸化作用(体の中の脂質の酸化を防いで体を守る)　

不足すると、赤血球が壊れやすくなり貧血を起こす可能性がある他、肌を紫外線などの刺激から守れなくなり、シミやシワができやすくなってしまいます。

多く含む食品　…　アーモンド、ひまわり油、ツナ缶のオイル漬け

ビタミンＥと同じように、抗酸化作用の高い栄養素と一緒に摂ると、より効果が高まります。おすすめの食品はビタミンＣを多く含む赤ピーマンやブロッコリー、ビタミンB2を多く含むレバーやうなぎなどです。

【ビタミンK】

主な働き　…　止血、骨形成　

不足すると、血液が固まるのが遅くなり、出血しやすくなってしまいます。

多く含まれる食品　…　納豆、豆苗、わかめ　

油脂と一緒に摂ると効果的です。

【正しい食事制限でキレイを保つダイエット】

過度な食事制限は、かえって痩せにくくなってしまったり、

お肌の調子が悪くなったりしてしまいます。

特に、筋肉に関わるビタミンDや、皮膚に関わるビタミンA、ビタミンEは

キレイにダイエットを成功させるためには積極的に摂りたい栄養素ですね。

ビタミンは体内では合成されないか、されても十分な量ではないため、

食事として補給する必要があります。

ただ闇雲に食事制限をするのではなく、

栄養バランスの整った食事ができるよう心がけましょう！