シャープペンからの心動。~手帳の佇まい45
ペン先が手帳の紙の表面を走るとき、
微かな振動が僕の手に伝わり、脳に渡る。芯の削れていく感触が心地よくて、もはや我が手帳になくてはならない存在。FABER CASTELLのシャープペンシル。
僕は会社員としての37年間、大抵ボールペンを使い、手紙や手帳に畏まった文章を書くときだけ万年筆を愛用してきた。シャープペンシルは学生が使うもの、あるいは設計士やデザイナー、漫画家やイラストレーターといった専門職が愛用するものと僕は決めつけてきたのだ。
数年前から木軸のシャープペンシル