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長年溜めた精髄を1冊に。~手帳の佇まい47
使い込むほど、光沢鮮やか。
この手帳が我が人生に伴走してくれて10年。この間、くたびれる気配なく、いつも淡々と清々と、傍らにいてくれる。
この逸品はfILOFAXのNAPPA、ミニ6。
銀座伊東屋さんで購入、後側の内面に僕の名前を刻印していただいたもの。僕にとって、初のバイブル以外の相棒となったのでした。
ビジネスパーソンとして37年間、いろいろな手帳を使い続けてきました。その全て、これまで蓄積したページを振り返ると、仕事の遍歴、業務の経験と知識、夢や目標、読んできた本、宴席を共にした友人、大切にしてきた言葉など、自分自身を広く深く思い知ることになります。
そこに浮き上がるエキスこそが自分の人生の課題です。ここでは前向きにテーマと呼びます。いったい自分は、何を解決し、どう成長するために、生まれきたのか、が明確になってくるのです。それは、これから、世のため人のために僕がどう動くべきか、ということでもあります。
話をこの手帳に戻しましょう。
僕はこの5年くらいで、
自分の課題、いや、テーマを
この手帳に集約してきました。
要は、30冊近くあるバイブル型の手帳の、
自分の本質となる部分を、この薄手のミニ6の1冊に集約したのです。
そんなものがこんな薄手の手帳に収まるのかって?
あなたの人生、そんなに薄いのかって?
薄さはよくわかりません。
ただ収めたのです。
シンプルに整理して。
明快に記述しないと意味がありません。
僕にとっては、自分の長短所を整理し、
これからの余生を良い感じに終結して
いきたいのです。後悔なきよう。
肩の力を抜いて、自律神経を整え、
笑顔でシンプルに過ごすための
安心材料です、この我が手帳は。
この光沢。この柔らかさ。
使い込むほどにテカリ、
しなやかで、優しい。
そんなふうにこの先、
老いを深めていきたいのです。
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今日もお読みくださり、
ありがとうございました。
温かくして、かけがえのない今を
お過ごしください。