Ryo@Slowland

フィンランド在住ライター。起きてる時間はほとんど森のことを考えています。[個人サイト:https://slowlandia.net/

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ゆるく生きてたらフィンランドの森に来た

こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 フィンランドの大学院で森林管理の研究を行いつつ、現地の森林テクノロジー企業で下積みしています。 ライターとしては、Webメディア「IDEAS FOR GOOD(社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン)」で定期的に記事執筆の機会を頂いています。 noteを始めてから少し経ったので、簡単に自己紹介をさせていただきます。 生い立ちと性格関東地方で自然派の両親に育てられ、幼少期からア

    • アイスロード・真冬にだけ姿を現す道

      こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 フィンランド最長のアイスロード フィンランドには多くの湖がありますが、毎年冬になり、湖が凍ると、運輸局の指揮の元、各地でアイスロードが開通されます。 3月半ば、ヨエンスー市から北に車で1時間弱、ピエリネン湖上を横断するアイスロードを一度通るため、友人たちと出かけました。 ピエリネン湖の湖畔には、フィンランドでも有名な国立公園、Koli(コリ)が位置しています。(下の写真は湖が凍る前

      • 北国における林道ドライブ時の脅威

        こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 日本でも田舎の林道を走っていると、悲しいことに自動車と衝突して命を落としてしまった動物を見ることがあります。 タヌキ、鳥といった小さめの動物から、イノシシ、クマ、鹿といった大型の動物まで事例は多岐に渡り、 森林や山岳地域の林道では、こうした衝突事故は珍しくないのです。 フィンランドの森の王様・ムースフィンランドの森にも数多く動物が住んでいますが、 その中には、日本では見ることが

        • 「林」って何なん

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 木が2本で「林」、木が3本で「森」。 最近、日本語を勉強している同僚に「林って何?」と聞かれ、「..うむ、probably small-scale forest? 知らん..。」と答えました。 家に帰ってきてもモヤモヤが晴れないので調べることに。 いくつかのwebサイトの見解をまとめると、結論としては「3つの説があるけれど、結局みんな好きに使っている」が質問の答えとしては良いと思

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        ゆるく生きてたらフィンランドの森に来た

          Tバーリフトでずっこける

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 先日フィンランドに来てから初めてスキー場に行き、久しぶりに面白いものを見つけました。 「Tバーリフト」と呼ばれるタイプのスキーリフトです。 長いことスキー・スノボをやってきましたが、日本では一度もお目にかかることがなく、今回初めて体験しました。 ワイヤーから釣り下がったT字バーに掴まり、自分の足(スキー・スノボ)で地面を滑走する形で斜面を登って行きます。 スキーヤーは背中に引っ

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          木登りの魔力

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 木を登ったことがある人なら共感してもらえると信じていますが、 「木登り」には異常なまでの高揚感があります。 木の上から地上を眺めるとき、 特別感、背徳感、非日常感の類が一気に湧き上がると同時に、 諦念に至ったような、何か一歩引いた目線をも体感することになります。 あの感じは何なのだろう。 木の上で考えてみました。 登ること以外の障壁が沢山あるから特別木登り自体はそこまで難

          木登りの魔力

          サンナ マリン首相から学ぶ人生観

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 フィンランドの現職首相であるサンナ マリンさんが、最近のTIME(米雑誌)の表紙を飾っていました。 「次世代の100人」の1人として紹介され、ノルウェー首相のエルナ・ソルベルグさんの紹介文では 「彼女は首相就任後まもなく、パンデミックへの対応を迫られることになったがすぐに適応した。これまでにフィンランドの感染者数の割合(/人口)をEU平均の5分の1に抑えることに大きく貢献し、優れた

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          木造建築の未来 (CLT)

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 CLT (Cross Laminated Timber) をご存知ですか? 2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、建築分野はその経済規模の大きさからも1つのチャレンジになるでしょう。 その新たな局面でおそらく時代のヒーローとなるのがCLT(直行集成材)。僕は以前勤めていた建築関係の会社でCLTと出会いました。 日本国内では2015年頃に新国立競技場の屋根への使用が検討され

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          Everyman's right -自然はみんなのもの-

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 「自然は誰のものでもない、みんなのもの」筋の通った主張に思えますし、言うは易しですが、 人間社会が高度に発達し、土地がお金や利権と絡むようになってから、 この理想を実現するのはなかなか難しいでしょう。 しかし、北欧諸国を中心に、いくつかのヨーロッパの国々では、 そこが誰の土地であろうと、 すべての人が自由に、自然の中を散策することが許されています。 日本語ではこの権利を「自

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          都会でも家でも「森林浴」

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 こちらの記事で「人体は自然に最適化されている」 ゆえに「人口環境はストレスとなりうる」と述べました。 (尚、引き続きこちらの本を参考にしています。) それでは、都会生活を送る中で「森林浴」に近い効果を得るには どうしたらいいのでしょうか? ズバリ、自然の中に入った時の人体が「癒される」という反応を (人体の3部位に)要素分けして考えることができます。 目から癒される自然の

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          森の中が人体にとっては "普通"

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 最後にいつ、森を散策しましたか? 森林浴は「Forest bathing」(bathing = 入浴)と翻訳される 日本特有の概念です。 もちろんフィンランド含め、国民全体が日本よりも森と親しんでいそうな国はありますが、 「森の中で身も心も癒される状態」を、1つの単語に落とし込んでいるのは、 僕が知っている限り、日本だけです。 記事タイトルで変なことを言いました。 「森の

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          Kalsarikännit (自宅でパンツ一丁で酔っ払う)

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 外国語を勉強していると「他の言語ではそれに当たる単語がない」って事が多々あります。 言語学習の醍醐味です! 例えばこの醍醐味って日本語、どう英訳しましょう。 The best part of somethingのようになり、 1語の英語はなさそうです。 言語は人と人とのコミュニケーションツール。 あらゆる地域・あらゆる時代に表現の必要に迫られる形で一つ一つの言葉は生まれてき

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          ワインコルクの正体

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 ワインの蓋として僕たちが目にする「コルク」の作り方を知っていますか? その作り方は、実にシンプルで意外かもしれません。 発泡スチロールに似ていて、なんだか合成樹脂素材っぽい。 削るとパラパラにもなるから、木屑をのりで固めてるのかな? なんて思う人もいるかもしれません。 でも実は、その素材自体はなんの加工もしていなくて、 「コルク」はもうすでに木の中にあるんです。 コルク栓

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          キシリトールガムの正体

          こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。 フィンランドのお菓子と言えばサルミアッキ(リコリス)が有名ですが、 実は強力なライバルがいます。 それが "キシリトールガム" です。 今日も "お口の恋人" の座を争う戦いが繰り広げられています。 あまり知られていませんが、フィンランドではキシリトールガムの消費量が非常に多く、最も親しまれている商品・JENKKIには山ほどバリエーションがあります。 キシリトールってなんだっ

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