森の中が人体にとっては "普通"
こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。
最後にいつ、森を散策しましたか?
森林浴は「Forest bathing」(bathing = 入浴)と翻訳される
日本特有の概念です。
もちろんフィンランド含め、国民全体が日本よりも森と親しんでいそうな国はありますが、
「森の中で身も心も癒される状態」を、1つの単語に落とし込んでいるのは、
僕が知っている限り、日本だけです。
記事タイトルで変なことを言いました。
「森の中が人体にとっては”普通”」
でもこれ、何も僕が森好きだから言ってるんじゃないんです。
森林浴研究の第一人者である宮崎良文さんの本。
なんと世界16ヶ国で出版されています。
本書ではこのように述べられています。
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人類の歴史は約500万年。
現代人の今日のような人工的な暮らしは、
産業革命以降からと考えると、たかが200~300年。
長いこと自然の中で暮らしてきた人間の心身(遺伝子)は
今でも自然の中で暮らすことに最適化されている。
だから、人工環境化での「日常生活」はストレスとなりうるし、
森のような自然環境に「戻った」時には、リラックスできる。
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都会で暮らしていると、土の上すら歩かないのが日常だと思います。
先人たちのおかげで
毎日の暮らしに安全、秩序、時間の余裕などがもたらされたことは
ただただ感謝するばかりですが、
現代の生活は、もともと自然向けにプログラムされている人体にとっては
少し人工化が行き過ぎているのかもしれません。
...とここまで、都会で暮らしている人には少し耳の痛い話をしてしまいました。
しかし、都会のような人口環境下で生じる身体への負担を上手く癒す方法は、いくらでもあります!
お時間があれば、続きの記事をご覧ください。
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