「林」って何なん
こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。
木が2本で「林」、木が3本で「森」。
最近、日本語を勉強している同僚に「林って何?」と聞かれ、「..うむ、probably small-scale forest? 知らん..。」と答えました。
家に帰ってきてもモヤモヤが晴れないので調べることに。
いくつかのwebサイトの見解をまとめると、結論としては「3つの説があるけれど、結局みんな好きに使っている」が質問の答えとしては良いと思いました。
第1の説として、役所・農林水産省は「自然発生的な樹木の密集地を”森”、人工的に作られた樹木の密集地を”林”」としています。
でも、そんなことはあんまり知られていないから、植林しても「市民の森」とか呼んじゃう。
第2の説は感覚的なものです(しっくりきた)。
森は「盛り」と同源で、多くの木がこんもりと”茂って” いるところ。
林は”木と木の間隔がそれなりにあって”、同種の樹木が多く立ち並んでいるところ。「人工林」や「スギ林」みたいな感じでしょうか。
そして、第3の説。
林は、生活に直結した範囲にあるもの。
森は、生活範囲からは少し離れたところにあるもの。
なんとなくわかる気はしますが、、、やっぱり曖昧!!
でも前に友人とした会話を思い出して、妙に合点もしました。
その時の会話はこんな感じ。
僕:「今日家の近くのforest(上の写真)の中歩いて帰ってきたわ」
友達(ちなみにフィンランド人)「どこのforest?」
僕:「いや、そこの目の前の。」
友達:「いや、あれはforestちゃう。」
僕:「じゃあ何て言うんだよ。」
友達:「うむ、知らんわ..。でも住宅街の真ん中だし、俺はあれをforestとは認めない笑」
僕:「うるさ笑」
そのときの僕はなぜか日本語にまで考えが及びませんでしたが、今になって心のモヤモヤが晴れ渡りました。
これが「林」か!
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