別の世界に生きてる隣のあなた
今日、バナナケーキを焼いた。
焼きあがったケーキを、私の住む街から隣の隣の駅が最寄りの姉に渡しに行った。五歳上の姉との仲は良くもないが悪くもない。ここ数年間はまったく違うカルチャーに囲まれて育ったせいか、暗黙知の共通言語が違うのだと思う。
兎も角姉に「バナナケーキ食べる?」とLINEでコンタクトを取った結果、「たべたいかも」との返信が寄せられた。その要望に応えてバナナケーキと、オマケに余らせていた白だしと玉ねぎと鶏肉のスープを紙袋に入れて、歯を磨き、髪をブラシで梳かし、目に