現代というもの Ⅰ ~私訳~
Ⅰ
生きている間柄で人が人に出会うところならどこででも、その出会いは自身の自然な表現が芸術の作品になっていることに気がつくものです、そのいくつもの美の署名に―その中にその人らしさが一緒くたになってその記念をあとに残してゆくことに。
一方で、混じりけなしの功利の間柄は、人に屈辱をあたえます―それは人のより深い本然の権利と必要を無視します―それは元通りになどできない美しい事どもを酷使し殺すことに何の良心のとがめも感じないのです。
幾年か前、コルカタから日本への船旅の途へつ