プール授業の「見守り」をして感じた事。
「あ…フラフラするかも」
現在小2の長男の小学校で、プール授業のボランティアをしてきた。
昨年に続き2回目。
前回ほどギラギラの太陽ではなく、雲優勢だけどムシムシする…という感じの天気だった。
それなのに。
屋上のプールを出て、校舎の中に入った途端。
空調の効いた冷たい空気に触れたらジワジワと疲れを感じた。
3・4時間目がプール授業だったので、先生と子供達はこれから着替えをして給食の配膳をする。
一体何分後に給食を食べられるんだろう?
先生…大変だ。
プールでお喋りしないワケがない
私がボランティアした日は、「今年度初めてのプール授業」だった。
プールに到着した途端にキャーキャー大はしゃぎの子供達。
プールサイドに座って話を聞く時も、水中に入った後もお喋りが止まらない。
学年全員、合わせて120人超。
プールをグルっと囲む形で子供が座るので、先生がマイクを使って話してもガヤガヤしていると声が届かない。
「はーい、お話をやめて前を見て下さい!」
と何度言われても、子供達が2~3人単位で喋ったり水中ではしゃぎだしたりする。
そりゃそうなるよね。
いつもは教室の中で、自分の席に座っていないといけないのに。
低学年のプール授業なんて遊びの一環だもんね。
先生の話3分聞けば、その後に自由にプールで水遊びができる時間が待っているのに。
その「3分黙って話を聞く」ができずに、
いつまでも「静かにしてくださ~~い」という声が響くプール。
あぁ、もうじれったい!!(笑)
先生達は前でマイク持ったり、プールの中央で見本を見せたり役目がある。
だから、プールの端に立っている子供達の側には大人がいない。
プール授業の時は、担任+3人位指導者が必要だな。
(私の感想)
ボランティア必須じゃない?
プール授業2時間の間にも色々な事が起きる。
プールに到着して早々に「ちょっと気持ちが悪い」と言い出した子がいた。
先生にお伝えすると「無理せず見学して、できそうになったら教えて」との事だったので、タオルと水筒を持って日陰のある見学席へ引率する。
すると10分もしないうちに「大丈夫になってきた」と復活宣言をされたので、再びクラスの場所へ引率。
その後後半になってもう一度「やっぱり気持ちが悪い」と言うので、再び見学席へ…。
きっと自分の体調に敏感な子なんだろう。
その子以外にも、後半ずっと唇が紫になってる子がいた。
先生から「あの白いラッシュガードの子、紫なんで注意して見てもらえますか?」と言われたので、私は絶えず様子を気にしていた。
子供達にプール指導をするだけでも大変。
それなのに体調不良の子はいないか?
寒そうな子はいないか?
溺れていないか?
をチェックしないといけない。
体調チェックって、ボランティア必須じゃない?
その他にも「トイレに行きたい子」が絶えずいる。
トイレへ引率して、終わったらシャワーをかけるのがボランティアの仕事。
授業がそろそろ終わる…という時間に、見学していた子数人が一気にトイレへやってきた。
見学してた女の子がトイレに入ろうとしたら「便器が濡れている」という理由で「ここは嫌」と戻ってきた。
そりゃそうだよね(笑)
校舎に勝手に戻るワケにもいかないので、便器だけトイレットペーパーで拭いてあげる。
めちゃくちゃ地味な作業だけど、
この「トイレ付き添い」もボランティア必須じゃない?
最後にシャワーを浴びて体を拭く時に、お手伝いをした。
プールから出る度にタオルにくるまっている子は、既にタオルがビショビショで重たくなっている。
とても拭けたものじゃない(笑)
時間切れで全員フォローしきれず。
「2割位しか拭けていない状態」の子が、ポタポタと水を垂らしながら教室へ戻っていく。
思わず先生に「着替えも手伝いましょうか?」と提案してしまった(笑)
「管理職に許可を取っていない」との事で、その提案は却下された。
冷静に考えれば、小2とは言えプライバシーの問題もあるので当然だ。
でもさ。
あの「2割位しか拭けていない状態」の子供達を全員着替えさせて。
髪型がグチャグチャになった女の子の髪を結び直して。
先生の着替えも終わるまでに(女性の先生のケアも)
一体何分かかるのか…。
誰がやるのか?は別として。
ここもお手伝い必須じゃない?
自分の子供の小学校以外で、保護者がプールのボランティアをする小学校の存在を見聞きしたことがない。
これ、皆先生がやってるの?
何で?
石丸伸二さんの公約じゃないけれど
「教員免許がなくてもできる仕事」はどんどん先生から剥がさなきゃ。
せめて「プールの見守り」位は、みんな協力しても良いのでは?
安全第一の為にも。
プール授業の存在意義
大人の立場から見ると、正直言って
「プール授業って必要なのか?」と疑問を感じる。
少なくとも1,2年生の授業を見る限り「学習」的な要素が殆どない。
そこで「学習指導要領」を見てみた↓
そこには、小学校低学年の「水慣れ」から始まり、クロール、平泳ぎ、バタフライ…と、スイミングスクール並みにカリキュラムが組まれていた。
私自身もスイミングスクールに通った事はないけれど、一応クロールで前進できるので水泳授業のおかげなのかもしれない。
でも、最近の子供達ってどうなんだろう?
水道代とか老朽化の様にコスト面での問題もある。
自分が小学生の頃は、夏休みに「プール解放」があった。
だから「プールが有効活用されている感」もあったけど。
今は6学年全部合わせても、一瞬でプールの使用期間が終わる。
じゃぁ、何のためにあるのか?
うーーん。
子供が楽しいから?(笑)
楽しかったよねぇ。やっぱり。
「座っていること」を強制されるよりも自由だもん。
そんな楽しい時間が、安全に長く続くといいよね。
今日も有難うございました。